ライオンハート (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7903
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234151

感想・レビュー・書評

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  • 途中で何度も投げ出したかった、というのが正直な感想。時を超えて何世を超えても出会うけれど決して結ばれない話。途中時代設定が行き来してわけわからず読み返して、あーそこまたなのね。というのが何度もあった。結局は最後の締めはよかった。
    好きな人と嫌いな人が割れる作品だろうなと思った。

  • 一途で盲目な恋模様という世界観は受け入れられたが、ちょっとシリアスすぎて感情移入ができなかった。 主人公のエドワードの人物像もよく言えばミステリアス、悪く言えばぼやけている。例えるなら神話時代の恋沙汰を描いた物語という印象。

  • 恩田陸さんの作品は「夜のピクニック」と「ネバーランド」の2作品を読んだきりだったが、恩田さんの直木賞受賞を機に、以前から気になっていた本作を読んでみました。
    過去に読んだ作品は青春小説だったけれど、本作品は時空を超えて魂が呼び合う恋愛小説。恩田さんの作品の幅広さに称賛です。
    また、それぞれの小編は絵画がモチーフになっていて、絵画好きの読者には楽しく読めると思います。(扉にその絵画がカラーで掲載されているのも嬉しい。)

    全体として面白かったけど、エリザベスとエドワードの原点と思われる(←間違ってるかな?)「天球のハーモニー」が、ちょっと難しくって混乱気味。

    登場年代、2人の関係性などをメモに取らないと正確に理解できないかも?とも思っています。もう一度、じっくり読んでみたいです。

    色々な時代に2人が登場しますが、「春」のエドワードとエリザベスが一番好きです。

    2人の間を行き交うハンカチに刺繍された”From E. to E. with love”が素敵。エリザベスもエドワードも共にイニシャルが”E”だから、どちらから会いに行っても良い仕組みがいいですね。

    余談ですが、…
    エリザベス女王に関する知識が全くないことに気づきました。本作品を理解する上でも、彼女についてちょっと勉強してみたいと思います。

    <補足>
    2017年開催の「ミュシャ展」に「イヴァンチッツェの思い出」の原画をもとにチェコで印刷されたポストカードが2点展示されていました。

  • 不思議な構成の恋愛物語。
    こんな構成を思い付くのはすごいと思ったし、題材はなかなかいいと思ったけれど、私には複雑で、途中わからなくなってしまった。
    作者の知識についていけず、追いてけぼりくったまま終わってしまった感じ。
    悪くはないんだけどね。

  • 輪廻転生しても、共鳴しあう二つの魂の邂逅の物語。わたしはミレーの「春」の話が好き。

  • 壮大過ぎて上手く消化できなかった印象。
    解説とあとがきを読むと幾つかの音楽、絵画、小説からインスピレーションを受けて書かれた作品のようですが、残念ながら知識の範囲外でした…

  • from E to E.
    混ざり合う時間と空間。時を経て、場所が変わっても続く思い。名画になぞらえた章立ても秀逸。

  • 同じ魂を持った男女が、時空を超えてなんども巡り合うけど、お互いがお互いを分かっているのに結ばれないって話し
    あ、最後は結ばれたのか。
    過去と未来が入れ子になっていたり読飛ばすとわからなくなる

  • よじれた時空に迷い込んだ二人は、離れたり、くっついたり。1枚の絵から恩田さんが物語りをつむいでいく。絵画と題材にする原田マハの世界とはまた違った雰囲気。やっぱり恩田ワールド。切ない気持ちで一杯になった。

  • 芸術作品をもとに文学が作られると、芸術作品を見直した時にあらたな視点がえられて楽しい。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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