ライオンハート (新潮文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 新潮社 (2004年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234151

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ライオンハート (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • すごく好きなお話。ドキドキワクワクじゃないけど、美しく切ない恋物語やけど、すごく好き。高校生の頃、大学生の塾の先生が勧めてくれた。その思い出も込みで大切な小説。いま思い返せば繊細な小説を勧めてくれたよなあ。

  • なぜ単純な輪廻のラブストーリーではいけないのだろうか。何度も何度も生まれ変わって、やっと出会えた二人…。これってハッピーエンドの物語なのだろうか?
    だけど、この本はなんかいい。強烈に心に残る。
    エリザベスとエドワードが出会った瞬間の二人の嬉しさ幸せな気持ちが、直球で心に入ってくる。心がポカポカしてくる。

  • 初読→エヴァンゲリオンQを観終わった時のような混乱。
    2回目→自分の推測を埋める証拠を探しつつ、新しい説を見出していく感じ。
    老後を迎える頃に再読したらまた違う説となる気がする。。

    あとがき作者の昨今ではすれ違いものは難しく、だからSFものした、とあるがナルホド。。

    色々読みたいもの、調べたいことが増える。。

    解説:梶尾真治氏(『黄泉がえり』の作者)
    ジャック・フィニィ『盗まれた街』
    →『月の裏側』『黄泉がえり』
    ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』
    →『ライオン・ハート』『時尼に関する覚え書』
    アイザック・アシモフ『世界の年表』
    『たんぽぽ娘』
    『ジベールの日曜日』(映画)
    『展覧会の絵』(演奏)ムソルグスキー

    1603年エリザベス女王
    1855年老後
    1873年『春』(ミレー)
    1905年パナマ運河工事
    1932年エア・ハート嬢の到着(リンドバーグ愛児誘拐事件)
    1944年ロンドン空襲
    1969年アポロ11号打ち上げ
    1978年ケイト・ブッシュのライオンハート発売

  • 時を超えても場所が変わっても、必ず巡り会うエドワードとエリザベスのお話。生まれ変わって巡り会えても、会うのは一瞬。結ばれることはない。切なくて美しい時空を超えたロマンス。

    前半2章のエピソードの方がすき。後半では、物語がまとまってくはるけど、少し物足りないような。最後の「記憶」の章もきれいな終わり方なんだけど…。そして、最後(最新?)のエリザベスに記憶がないのはなんでなのかしら。これからなのかな?

    とりあえず、「春」の章がとてもよかった。もうここだけ短編でもいいくらい。

  • どこか暖かい気持ちになるラブストーリー。
    転輪転生を繰り返し、何度も出会うエドワードとエリザベス。
    短編集としても楽しめる作品だと思います。

    ジェニーの肖像と言う作品のオマージュだとか。
    存在は知っているもののまだ未読なので、今度読んでみよう。

    個人的には、運命の相手と一瞬しか会えないのなら
    そうでなくて良いから長く一緒にいれる人が良いなぁと夢のないことを思ってみたり。


    追記

    ストーリーとは全く関係のない事なのですが、文庫版の紙の素材が好みで、ページを捲るたびに
    この紙良いなぁ〜と思っていました。
    ザラっとしていてちょっと重たい感じ。
    どうでも良すぎてスミマセン。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    この作品は、書き出しがいい。
    まるでミステリーを思わせる、物語の始まり。

    突然、一人の老人が消えた。
    友人が探しに入った部屋の中は、今の今まで人のいた気配を漂わせながら、その中でも誰もいない空虚さを醸し出していて...

    彼はどこへ消えたのか?
    神隠しは本当にあるのか?

    「エリザベス」そして「エドワード」。
    二人の男女がキーワードとなって、ある時は出会い、ある時は別れ、待ち、驚き、そしてその時を超えた巡り合わせに涙する...

    加えてこの作品には、たくさんの絵画と曲が背後に流れます。
    各回のタイトルは、作者が選んだ絵画の題名で。
    そしてその絵画の中のような出会いがあります。

    「私のライオンハート」と言うセリフも素敵ですね。
    声はケイト・ブッシュと言う歌手のアルバムのタイトルだそうです。
    そこに収録されている曲が、「Oh England My Lionheart」です。

    思わずyoutubeで聞いてしまいました。
    こんな風になんでも気になるものがすぐ解決できる時代って素晴らしいですね~。
    世界は手の中に!です。

    曲の方は...正直ちょっと...(苦笑
    良くも悪くも、ちょっと病んでる感じでした(笑

    いろんな時代の、いろんな姿のエリザベスとエドワードが出てきます。

    時々違う人も出てきますが...
    「実は本名は...」って言うオチ、皆さん分かりますね(笑
    ←ネタばれごめんなさい

    最後の日記の下りはちょっと長いかな...
    でもそこが一番大事なところですもんね。

    そしてそしてイングランドのエリザベスと言えばもーうあの人でしょ。
    あの人ももちろん出てきますよ。
    と言うかその人の輪廻の話ですよ。
    ←またネタばれだ(・∀・)

    と言うわけで歴史好きにもぜひ。
    切なかったりあったかくなったり、ほろりと泣ける作品です!

  • ひとつひとつの話は良かったけど
    「なぜこんなことが起こっているのか」
    という部分がいまいち
    分かったような分からないような…
    スッキリせず。

    でも雰囲気や読んでいるときの気分は
    とても良かった。
    読みやすかったと思う。

  • 物語の始まり方に衝撃を受けた。
    なんだこれ、鳥肌!!
    今まで読んだ本の中でも、特に鮮烈な印象として記憶に残っています。

    絵画とリンクした章立てなのも素敵です。
    知らない絵ばかりでしたが、章始まりに絵画が印刷されている親切設計。
    先日ミュシャ展で大判カラーの「イヴァンチッチェの思い出」を観た時、初見なのになんだか懐かしい、不思議な感覚を覚えました。
    主人公2人の気持ちに少しは近い感覚なのかな。なんて。

  • いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。
    会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。
    17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。
    時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。
    結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。
    神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。
    切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

    凄く面白い。
    作り込まれてるなぁと思いました。

    初めて本書を読んだのはオムニバスの小説に一章にあたる「エアハート嬢の到着」が入っていたのが初めてでした。
    それを読んでから本書を購入。

    人生の少しの間しか一緒に居る事が出来ないエリザベスとエドワード。
    世代を超えて繰り返される物語。

    めちゃくちゃロマンチックではありませんか。

    これを読んで思うのは、
    どんな人生を歩んでも出会う人には出会うし、結ばれるべき人とは結ばれるんだろうなと思う。

    どんな世界を選んでもそうなるのだろうと思ってしまいたくなる。
    同じように人生の尺度としてみたらほんの少しの間しか一緒に居る事が出来ない人も数多くいるのだろうと思う。

    そんな出会いを重ねて人生を歩んでいくのだと思う。

    エリザベスとエドワードは何度転生を繰り返しても、
    互いをよく知っていて深く愛している。
    だけどほんの少ししか一緒に居る事が出来ない。

    愛ってこうあるべきの様な気がする。
    何の理由も必要もない。ただ相手を求める。
    それ以外はない。

    こういう愛のかたちは現実世界では数多くあるわけで無し、
    未来の夢も過去の夢も見る事は出来ない。
    だけど感覚的に相手を選んでいる。

    そういう目には見えない愛情という物を目には見えない理由で定めるって言うのはなんと素晴らしい事なのでしょうか。

    エアハート嬢の到着の時のエドワードは、エリザベスに2回会っている。
    青年期に空港で一回、教授になってから一回。
    だけど1944年のロンドンに居たエリザベスはエドワードに会えずに亡くなってしまう。

    エアハート嬢の到着や春に出てくる晩年のミレー。現実と被っているのが若干テンション上がる。
    ミレーの「春」を見るとここだったのか!と思ってしまうくらいに。

    その「春」に出てくるエドワードの祖父が多分「記憶」のエドワードだと思う。
    その前後のつながりは分からなかった。

    何度でも出会うそんな物語でございました。

  • 不思議な気持ちになる本だった。途中に挟んである絵と話が繋がっているのに気づいた時感動!歴史勉強して、また読み直したい。

  • 梶尾真治氏の解説「妄念の淵に沈む輪廻」が面白かった。
    『私と、この人は血を分けた兄妹ではないのか。』
    笑えました。梶尾真治氏の小説を読んでみたいなぁと思えました。取りあえず、「時尼に関する覚え書」読みたい。

    ライオンハートについて。カラーの絵画が文庫に挟まれているのが初めてでなんかいいです。恩田さん初の恋愛小説。なんだろう?「蛇行する川のほとり」で暁臣が毬子にキスするシーンや「黄昏の百合の骨」での理瀬がさらっと寝たことの方が驚きがありドキドキしました。(色んな意味で)
    何度も生まれ変わるなかで、一瞬出会える。ヨーロッパ、アメリカが舞台で女の子が好きそうな小説。設定としては嫌いじゃないし、大好きです。
    「わたしのライオンハート」って「わたしのユージニア」を思い出しました。

    ★は普通なら3ですが、解説が面白かったので+1します。

  • Linker No.17
     農学部3年
     rebeccaさん

     エドワードとエリザベスはめぐり会う。異なる時代の、違うエドワード、違うエリザベスとして何度も何度も。二人は「会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚える」のだ。しかし刹那的な悦びの後には別れが待っている。別れは絶対であり二人が結ばれることは無い。だが二人は出会い続ける。

     なぜ? 答えは作品の中に。

     恩田さんの作品では「夜のピクニック」や「六番目の小夜子」などが有名ですが、今回紹介したいのがこの「ライオンハート」です。解釈が沢山できて難しい作品かもしれませんが、相手に出会うまでの焦燥感、出会った時の胸の高鳴り、別れた後の寂しさが伝わってくる素敵な小説です。各章の扉絵が実在の絵であるところも気に入っています。

  • こっ恥ずかしい背表紙のあらすじとは裏腹に、ミステリー要素や観念的な描写もあり意外と面白かった。いろんな時代のいろんな国が出てくるのに嘘くささがないのは、著者の文章力のおかげでしょうか。この人の他の本も読みたくなりました。

  • 時間、空間を越えて、何度も出会う。

    ロマンチックの一言。
    短編集のような感覚で読めて、ひとつひとつに心が温まる。
    その全てが繋がっていて、ラストも素敵。

  • 恩田作品の中で一番好きです。

  • 恩田陸の分類されるタイプとはまた違った本

    不思議なのは確か

    あとは美しい恋愛


    中学生で読んだが、泣いた。

    どの時代でも会えるのは一時だけというせつない宿命の二人。

    それがべたべたではなく綺麗にかかれている

  • いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を超え、空間を超え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って――。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    恩田ファンを自称しておきながら、何故かいままで手が伸びなかった本。
    今回はすっと手が出せました。

    永遠にすれ違い、わずかな時間にのみ邂逅するエドワードとエリザベス。
    彼らの切なさや出会った瞬間の喜びが、読んでいてすごく感じられました。
    紹介文にもある『いつもあなたを~』という文章が、この話の核心だなぁと思います。
    全体的に「哀」や「悲」が漂っていて、でもだからこそほんの少しの「喜」がとても大きく感じられたお話でした。


    「天球のハーモニー」がちょっとわかりづらかったんですが、結局…?

  • 何度となく読み返したくなる作品。
    いくつかの文章が妙に頭に残る。

  •  読み始めたとき、「これは、『ジョニーの肖像』のパクリじゃないのか」と思った。登場人物の名前が、「ジョニーの肖像」の作者と同じネイサンだったし、なんといっても恩田氏の書くものだから、いわゆる盗作というものではないとは思ったけれど、面食らったのは確かである。「ジョニーの肖像」は本当に素晴らしい作品で、僕自身大好きな小説なだけに驚いたし、ちょっといじわるな気持ちになった。

     実際、読み進むにつれて「ジョニー」から離れていって、まったく別の作品であるのは明らかだ。ただ、こうなるとリスペクトしている元の作品をうまく「本歌取り」できているかどうかが勝負で、下手をすると似て非なる駄作になってしまう。元が傑作であればあるほど、そうなる可能性が高いような気がする。

     僕の個人的な感覚では、残念ながらダメだった。ひとつの純愛物語だった「ジョニー」に比べて、ある意味普遍的な何かを描こうとしているような印象を持つのだけど、その分密度が薄くなっているような気がする。その一方で、エリザベスのようなビックネームを持ってきた分、どうも説明的になりがちなような印象を受けた。

     そういう意味では、有名な画家が隠し味に登場する一幕は、本当に純粋で、まさに美しい絵画のようで長い間心に残った。この密度と美しさが全編に及んでいればと思う。まあ、個人的な好みの問題であろうとは思うのだけれど。

  • 待っててね。あなたに、会いに行くから。
    時空を越えて、時代を超えて、
    何度でも、愛するあなたに・・・
    そんな愛の形。
    ぽろぽろ涙がこぼれてくる一冊。
    一生かけてあなたを愛しますなんて言葉、軽く思えてしまう。

  • 文章はとても素敵だけれど、内容が消化不良気味。何度か読むと、感じ方が変わるかもしれない。

  • こったつくりの小説である。17世紀の記述は少し幻想的にすぎてすこしつまらない。ピースがあつまって最後に一体となるところは、なかなか読ませるものがある。

  • 一途で盲目な恋模様という世界観は受け入れられたが、ちょっとシリアスすぎて感情移入ができなかった。 主人公のエドワードの人物像もよく言えばミステリアス、悪く言えばぼやけている。例えるなら神話時代の恋沙汰を描いた物語という印象。

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いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って-。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

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