- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101235080
感想・レビュー・書評
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テヘランで磯崎さんに会ってご馳走してもらう、という不純な動機もあって、一気に移動のスピードが上がる第4巻。 パキスタンもアフガニスタンもイランも縁遠く、私は一切脚を踏み入れたことがないので、風景描写が新鮮だ。
アフガニスタンからイランのテヘランまで、旅のテーマである路線バスでない貸切バスに乗るんだなあ、と意外に思っていたら、結局はとんでもない珍道中になってるのが面白い。監視人のイラン警察官が結局情が移って支援側に回っているのも何かわかる気がする。
イスファハンを始め、世界史で習った大昔の大都市が普通に(観光地としてだが)登場するのも何か嬉しい感じがした。いつかは行ってみたいものだ。
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2020/08/18
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かわぞえさん、コメントありがとうございます!実はすでに5,6も既読です。ごめんなさい。。。でも4あたりから、だんだん疲れてきて、辛そうでした...かわぞえさん、コメントありがとうございます!実はすでに5,6も既読です。ごめんなさい。。。でも4あたりから、だんだん疲れてきて、辛そうでしたよね。6でロンドン到着して嬉しくなりました。私も北欧留学経験していて、この本は毎回ワクワク、どきどきでした!2020/08/18
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私も本当にワクワクしながら読みました。
珍しく再読候補の作品として本棚の永久保存コーナーに置いてあります。私も本当にワクワクしながら読みました。
珍しく再読候補の作品として本棚の永久保存コーナーに置いてあります。2020/08/19
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四巻は、アムリトサル、ラホール、ラワール・ピンディー、ペルシャワール、カブール、カンダハル、ヘラート、テヘラン、シラーズ、イスファハンの旅です。
まず、YMCAのボーイがくれた緑の丸薬のおかげで病気が治っていて、安心しました。
デリーにはインドの首都としての安定感があり、だらだらと日だけが過ぎていきます。しかし、“ドミトリーの隣で寝ているフランス人の若者の虚ろな眼を見ているうちに、こうしてはいられないと思ってしまった(p11)”のでした。そして、宿を飛び出し、インドから抜け出します。
ようやく、デリーからロンドンへの旅が始まったのです。デリーの安宿で燃え上がった「前へ」という情熱のため、街から街へ、どんどん進んでいきます。
途中のカブールでは、安く泊まるため、安宿の客引きをします。なかなかできない、貴重でおもしろい経験ができることを、少し羨ましく感じました。そのカブールで、動くことが億劫になってしまいます。
しかし、磯崎夫妻がテヘランに立ち寄ることになり、いる間に会うことができたら嬉しいという日本の家族からの手紙により、前に向かう弾みがつきます。ひとりで海外の旅をしていると、日本語の会話に飢えるのだと知りました。 -
今回は中東シルクロード。ヨーロッパへの道が見えてきました。
本書はやはり青春小説なのである。
本文中にも何度か出てきた青春の文字がまぶしい。
From Youth to Death! -
物語は進んで、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン。本題にもあるシルクロードのイスラム圏は未知の世界であり、今一番行ってみたいところなのですごい面白かった。ここもまた、今までに訪れた国とは全然違う文化や慣習を持つことに楽しみを感じていたと思う。
この巻は特に、行きたいところに行ってることへの不安や葛藤がよく描かれている。バックパッカースタイルならではの、行きたいところへ行くという良さもありそれは常に孤独であるという2面性がうまくかつ細かに表現されている。
また、バックパッカーや旅における大切にしてることが時折でてきて納得させられる。 -
アジアハイウェイ1号線…シルクロード〜かつては栄華を極めた絹の道も今や外務省の渡航情報を見てもわかるようにそこは真っ赤な血の色に塗られ世界でも最も危険な地域になってしまっている。
そんな道にザックひとつの若者の夢を乗せた乗り合いバスがまた猛スピードで走る日はやってくるのだろうか…いろんな意味で時代を感じさせる第4巻。
そんな40年後の読者の感傷同様に沢木さん自身の視点にも変化が現れる。訪れる土地や人から旅をする同胞そして自分の内面へと…それはまさに観光者から旅人へと変わる瞬間かのかも知れない。いよいよ旅も終盤、その瘧の落ちた眼には何が映るのだろうか -
アフガニスタン、イランの豊かな街並みを想像する。まだこの街並み、雰囲気は残されているだろうか。もう失われただろうか。
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他が借りられてたので、シリーズを読むのはこれが初めてだったが読みやすいし面白い。素直な目線なのがいい。食事の描写が多いのも楽しい。
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3巻の最後で病気になってしまった作者がどうなったのか気になり、3巻を読み終わった後すぐに読み始めた。
4巻ではインドを出て、パキスタン、アフガニスタンを経てイランまで行く。
インドを出るときの様子が、1巻の最初に書かれていたものだったが、1巻を読んだときに私が想像したほどには旅に疲れているというわけではなかった。
アフガニスタンとイランの国境のカルカレフというところからテヘランまで乗ったヒッピーバスの3日間が圧巻だった。
その先もまだ旅は続く。 -
インド〜パキスタン〜アフガニスタン〜イラン、今や易々と行けない辺り。
その頃の中東なんて想像に難いなあ。
すべてのものの値段があってないようなもの、っていうのは変わってなさそうだけど。
物乞いに対してどう接するか。
こういう話題はバックパッカー同士でもよくすること。
「目の前のたった一人にあげたって何の解決にもならない」
なんてただの「あげない」言い訳。
あげたいか・あげたくないか、感じたままでいいんじゃないかって、あたしもふと思った瞬間があった。そして楽になった。
旅慣れしてくると、非日常が日常になる。
前に進むのもものすごい活力が要る。
そんな中でも前へ前へ進み、自分の内面を冷静に見つめる。