波の音が消えるまで 第3部: 銀河編 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235257

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  • 先週、鹿児島から入り、一週間かけて各県を周る九州出張に持って行きた。その時に持って行き、電車の中で、ホテル寝る前に読んでいた本。
    最初のページをめくると、「深夜特急」を思い出した。元サーフィン好き、カメラマンの主人公がバカラ賭博にハマってしまい、必勝法「波の音が消えるまで」を探し求める話。

    私は賭博はやらないが、マーチンゲールや賭博のやり方、考え方には感化され、やってみたくはなってしまう。
    ラストは少しずるいかなと感じる。

  • 元サーファーで元カメラマンの主人公がマカオでバカラ賭博の必勝法を求めるフィクション。1970年当時のマカオの喧騒が、バカラ賭博の熱と共に伝わってくる。主人公の師ともいえる劉さんが、死ぬ間際にバカラの必勝法に辿り着き、主人公に伝えたのは「波の音が消えるまで」。サーファーの主人公はバカラ賭博の庄間のツラ目、戻り目を波と捕らえ、最終的には自分自身が波となる。冷静で聡明そうな主人公も最終的には劉さんのように暗雲とした人物像に変化していく。

著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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