- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240510
感想・レビュー・書評
-
十二国記シリーズを読んだ後に読んだので、おかげで怖さはなかった。十二国記の世界を知らずに読んでたらめっちゃホラーだったんだろうなぁとも思うけど、やっぱり最初に読んでみたかったかも?
異質な高校生、高里の周りで次々と起こる事件。残酷な死。でもその残虐さと同じくらい、周りの人間の偏見や思い込み、異質なものを排除しようとする力も残酷だ。
自分の居場所がないと感じる人は多いと思うけど、現実は誰かが迎えに来てくれるわけではないし、選ばれし人なんていない、残念ながら。その中でどうやって折り合いをつけて生きていくか。自分で自分の居場所をつくれるか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-
ようこそ、十二国記シリーズへ!
ほんと本巻は昔々ですよ。
シリーズ新刊リリース何年待ったことでしょうwようこそ、十二国記シリーズへ!
ほんと本巻は昔々ですよ。
シリーズ新刊リリース何年待ったことでしょうw2013/06/22 -
コメントありがとうございます。
その昔の本が復刊というか新装丁でまた出てくるというのが、人気がある証拠ということでしょうなあ
ご長寿シリーズ...コメントありがとうございます。
その昔の本が復刊というか新装丁でまた出てくるというのが、人気がある証拠ということでしょうなあ
ご長寿シリーズは気長に待つしかないですもんねえ。ファンにはツライ!2013/06/23
-
-
-
はい!その通りと思います。
十二国記シリーズを読み終えてここに戻ってくると、全く違う読み物になるかと。。。はい!その通りと思います。
十二国記シリーズを読み終えてここに戻ってくると、全く違う読み物になるかと。。。2024/01/15
-
-
十二国記シリーズでよく話題に上がるのが、この魔性の子をどのタイミングで読むか?
まずこれを読むに当たって、少なくとも「黄昏の岸暁の天」までは読むべき。
最初に読んだなら★2程度の作品だが、本編読んだ後では、全てが伏線に思えて面白すぎる!ゆえに★5の作品!
銅の剣がロトの剣に昇華した!というような感覚を憶える小説。これを最初に執筆して、後に十二国記シリーズを手掛けていく……最初から壮大な構想ができていたからこそのエピソード0なのだと実感しました。
さすがは小野主上です! -
母校に教生としてやってきた広瀬。受け持ったクラスで一人だけ違う雰囲気を纏う生徒、高里が目に留まる。聞くと彼は昔神隠しにあい、忽然と消え、1年後にまたふっと戻ってきたというのだ。
ある日、生徒が高里をからかった後に事故にあった。それを機に高里にちょっかいをかけたものは後日何かしらの事故にあうということが続く。
因果関係が掴めないまま広瀬は高里と話すうち、高里は神隠しの間の記憶がなく、その時にいた場所を思い出そうとしていることを知る。「ここは自分が本当にいるべき場所ではない」と常々思っていた広瀬は高里にシンパシーを持ちどんどんのめり込んでいく。
そして高里の周りで起こる事故も死人が出るほどになり、クラスは集団パニックを起こす。「お前が祟ったんだろう?」と高里を咎めれば後日何かしらの事故が起こる...、事故の内容も規模もエスカレートしていき収拾のつかない事態になっていく。
広瀬は高里を庇うが高里はどんどん孤立していく。そんな中で高里は記憶を少しずつ取り戻し、やがて真相に辿り着くことになる。
十二国記のエピソード0にあたる話。ホラー調で不気味なんだけど、展開が気になり次々とページをめくってしまう。この話がどのように繋がっていくのかとても楽しみな内容でした。 -
「自分の居場所は別の場所ではないか」と感じている泰麒に対して、強い共感を覚えてこの世界に居場所を作ってやりたいと思っていた一方、最後には自分がその場所に帰れないのであれば、泰麒が帰るのも許せなかった広瀬。
月の影に出てきた陽子の友人 杉本さんを思い出した。自分が選ばれたかった。自分の居場所が他にあるはずと思いたかった。
十二国記ではそういった驕りとも取れる人の思いがかなり生々しく残酷に描かれる。
これに共感、もしくは辛く感じる人は現代に多いのではないだろうかと思う。
自分は胎果で、いつか麒麟が迎えに来るんじゃないか。そんな願いが実は心の底にあるものではないだろうか。だからこそこの結末は残酷だ。
広瀬や杉本さんは私の一部ではないかと思う。
そう思って辛くなる度、陽子が言う「自分の王である」ということを度々思い出さなければいけないのだと思う。 -
15年くらい前に読んだけれど、内容をキレイに忘れてしまっていたので、初めて読むワクワク感とともに楽しめたのが良かった。
唯一ちゃんと覚えていたのは泰麒の話、という1点。悪いことが起こってくんだったっけ?というぼんやりした記憶以上に悲惨な災いが発生していてお終いまでハラハラし続けた。広瀬という視点者が、程よく読者と物語を繋いでくれたと思う。このまま十二国記本編を久し振りに読みたい、そんな気持ちの高揚をもたらしてくれた。 -
ついに十二国記シリーズに手をつけてしまった。ずっと気になっていたけど十数冊あるということで非常に迷っていた。読む順番とか色々あるみたいだけど、エピソード0であるこちらの魔性の子から素直に読むことにした。ホラーというわりにはそこまで怖さは感じなかった。が、色んな謎を残したまま終わったため先が気になる!
個人的に印象に残ったのは、高里のことをずっと同胞だと思っていた広瀬。
広瀬「ここは俺たちの住む世界じゃないよな!」
高里「あなたの世界はここ。おれ人間じゃない。」
広瀬「!!!!」
この時の広瀬の絶望感はきっと計り知れないものがあるだろう。そんな広瀬はこの世界とどう折り合いをつけて生きていくんだろうというのが気になった。
広瀬の今後に幸あらんことを。-
ようこそ、十二国記の世界へ。
ここにある伏線を20数年後に回収するという力技も是非お楽しみ下さい。ようこそ、十二国記の世界へ。
ここにある伏線を20数年後に回収するという力技も是非お楽しみ下さい。2024/04/09 -
二十数年で伏線回収とは、ファンの方にとってはすごい出来事だったのかな。とか考えると続きを読むのが楽しみになってきました!二十数年で伏線回収とは、ファンの方にとってはすごい出来事だったのかな。とか考えると続きを読むのが楽しみになってきました!2024/04/10
-
-
十二国記シリーズのはじまりにあたる本書。背表紙には「戦慄の序章」とある。まさにそのとおり。子どもの頃から遊園地のお化け屋敷さえ苦手な超怖がりだったから最初の最初から嫌〜な予感がしてたのに。見てはいけないものほど見入ってしまうように、または「何者か」に引き込まれるように、ぐいぐいと読まされてしまった。ほんとに怖い。怖すぎて、次の一冊を読まずにいられない。
-
息子が面白いから読んで!と勧めるので仕方なくチャレンジ。日常からかけ離れすぎていて、初めは読破できるか心配だったが、読み進めるとワクワクしている自分に気づいた。おばたんにも楽しめたダークファンタジー。