月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240534

感想・レビュー・書評

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  • 王の誕生。
    景麒との再会は、初めて出会った2人のシーンを思い返して、これまでの道のりの長さを改めて実感。様々に乗り越えて変わったんだな、と。
    そして新たな始まりを感じさせる、良い終わり方だった。とにかく先が気になる!

  • 十二国記シリーズ第二弾で、第一弾の続き。
    平凡な女子高生だった陽子が異世界の連れてこられ、生死の境をさまようようなあまたの困難を乗り越えていく様をダイナミックな筆致で描いている。
    スリリングな展開に、読み始めるとページめくる手が止まらなかった。
    とりあえず、陽子が主人公の話はここでおしまいのようだが、後続の物語にも登場はしてくる模様。3巻目が楽しみである。

  • 面白かったです!!
    楽俊可愛い❤!!
    陽子のことをいつも信じて励ましている楽俊が優しくて、素敵すぎる✨

    上巻を読んでいる時は人間不信になりましたが、下巻でぐっとやっぱり私は誰かを信じたいんだって思いました。
    きっと騙されたり、裏切られることも生きていればあるけれど、その恐怖を跳ね除け誰かを信じる心を持てる人間でありたい。

    あと、いきなりあなたが王ですって言われても、はい分かりましたとは言えませんよね

  • とても面白かったです。どうしてこの物語を今まで知らなかったんだろう。
    時間を作ってまで読み進めたいと思った本でした。

    下巻は長く苦しい生活の中で楽俊と出会い、光が差していきました。登場人物も打って変わって魅力的です。よかったね、陽子…。

    一人の人間が成長していくのを応援しつつ、自分も陽子から人間性を学んだ気がします。生きるとは、人を信じるとは。

    久々のファンタジー、楽しかったです。

  • 異世界でもがき苦しみながら
    日本に帰ることを信念に必死に生きる陽子。

    とうとう体力が限界となり
    立つこともできなくなった陽子のもとに
    半獣 楽俊が現れる。
    半獣という立場から、苦しい生活と強いられている楽俊。
    だが知識豊富で優しい楽俊は陽子にとって
    唯一の友人となっていく。

    海客である陽子、半獣である楽俊は
    安定的な生活を求め
    巧国からエン国に向かう。

    その先で出会う王により、
    12国記とはなにか、どうして陽子が連れてこられたのか
    そもそも陽子とは何者なのかが紐解かれていく。

    そして、陽子は大きな決断を迫られる。

    【学んだこと】
    本編とは大きく関わりはないが、
    陽子が日本に帰っても居場所がないと知る。
    波風立たせず、怒られることを恐れ、静かに穏やかに過ごしていたことは、「臆病」ではなく、「怠惰」と気づくところ。
    これは自分にも言えるなと思った。
    自分の意見を持つと概ね誰かとぶつかる。
    でも考えずに周りに合わせれば誰てもぶつからずに
    穏やかに暮らせる。
    つまり考えることも行動することも
    「諦める」ことで「安心」が生まれる。
    この行為こそ怠惰なんだろう。
    きっと誰かとぶつかっても自分の意思で発言し
    行動しなければ居場所なんて作れない。
    誰かにとって都合の良い人しかなれない。

  • 書店で今年の10月発売予告がされていたのを見て、最初から読む事にした。上巻はひたすらしんどかったが、この下巻はひたすら一気読みした。多少、この下巻もしんどいが、詳細の設定が凄い。少し、細かく設定すぎるところはあるが、でも面白かった。

  • 18年ぶりに本編の続編が出版されると言うので、何度目かの再読。
    やっぱり面白い!

    この作り込まれた世界観と、小野不由美の文章力と、そしてたくさんの言葉たち。
    面白い本は色々あるけれど、こう言う風に教訓みたいな言葉たちがすとんと胸に落ちてくる作品はそうないし、こう言う風に生きたいなぁと、そう思える人たちがたくさん出てくる作品はそうないのだ。私は楽俊みたいな人になりたい!
    (誰かこれ超えてくるファンタジー書いてくれないかなぁ)
    今読んでも面白いけれど、中学生の時にこの本に出会って本当に良かったと思う。十二国記はわたしを形づくったものの一つ。

    と、いうことで、続きも読み直します。

  • 楽俊カッコいい!陽子強くなってる!

  • 上巻が絶望だとすると下巻は希望。
    何回でも読み返してしまう小気味良さ♪
    名前のある人物がいずれも個性豊か。
    特に、楽俊は良いね~。
    陽子、本当に出会えて良かったね~(*^_^*)

  • とにかく大好きな一冊。図書館派だが、買い揃えて何度も読み返すシリーズでその中でも秀逸と思う巻。楽俊が大好きだ。陽子の真実に気づく場面が何度読んでも飽きない。半信半疑で読み進めている時、尚隆が登場するところのサプライズが爽快で、本当に楽しい。尚隆の一貫した現場主義がすでに表れて、後からやっぱりと思わされるのも心憎い。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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