- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240572
感想・レビュー・書評
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読了から少し時が経ってしまった。
それでも陽子の初勅に鳥肌がたったことは未だに覚えている。
先例や型にとらわれず、自分で体験したことをもとに国をつくっていこうとしている陽子がもうほんとかっこいい。
上巻では被害者妄想全開だった二人の女の子(実年齢的には不適切か笑)も、不遇と闘う人々との出会いの中で、逞しく成長していった。
3巻が最高だと思ってたけど、既にこの4巻が最高を塗り替えた!
今後も楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
陽子が王だと確信する話。
初勅が陽子らしい。この場面が一番好き。 -
この清々しい読了感はなんだろう。
最後の陽子の言葉は、この世界の話だけではない。
私達が生きるこの世界にも通じる言葉だ。
この言葉を紡ぎ出すまでにどれほどの苦労があっただろうか。
月の海〜から始まって、どれほどの壁を超えてきただろうか。
自分を疑い、自分に失望し、
それでも諦めなかった陽子だから、
私達は信頼できる。
きっと良い王になるのだろう。
改めて思う。
私は十二国記が好きだ。 -
人間の成長が物語を大きく感動に導いていく、誰しもが想う「幸・不幸」壮大な物語の中で個人の感情の変化が現代を生きる私達にも大きなヒントを与えてくれる。特に今回(上・下)は病める現代社会への警鐘であったり道標に繋がる言葉や流れを強く感じる。名作「南総里見八犬伝」の様でもあり「水滸伝」の感あり、更に言うと「遠山の金さん」の要素も感じる(笑)、非常に面白く楽しめた。
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2.3巻に引き続きスカッとくる結末だけど、遠くの方に漂う暗雲立ちこめる気配にドギマギしてしまう この物語は一体どんな結末を迎えるんだろう アニメで知っている内容はこの巻までで終わり これからの進展が楽しみすぎる〜〜〜 結末に向けてリアルタイムで続刊を追いかけられることの嬉しさと待ち遠しさで痺れそう 泰麒を早く出してくれ!!!
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とてもおもしろかった。容赦なく善人が死ぬことをおもしろいと表現するのは憚られるが、それを含めてのそれぞれの旅なのだろう。決して薄くはない上下巻としてじっくりと描かれた3人の女の行く末が、本を閉じることをためらわせない物語に落ち着いてよかった。登場人物が多いのも楽しかったし、「月の影~」ではまったく活躍しなかった(失礼)景麒もたくさん見られてうれしかった。ハッピーエンドに終わるだろうと疑いなく読んでいたが、それはこのシリーズが結局は前を向いているからだろうか。誰にも試練があるが、それを乗り越えて未来がある。