- Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240596
感想・レビュー・書評
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文句を言うんだったら自分もやってみろ…そうなんだけど難しい。かっこいいなぁ…
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政治に関して、政治家が悪くて自分達は被害者ってスタンスでいる事に気付かされた。
シュショウはただ批判をするんではなく、幼いながらも行動に移している事にハッとさせられた。 -
今回の主人公は12歳の少女。何不自由のないお嬢様暮らしをしながら世の中の不条理を直視し、自分が王になることに思い至る。その後の行動は、笑ってしまうほどの超攻撃スタイル。時々抜けることがあるがそこは12歳。ちゃんとした成長ストーリーも含まれていて、しっかり楽しめる。期待通りの一冊。
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感動した。泣けた。
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1番好きかもしれない本。大人が読んでも素晴らしいと思える。設定とかが一冊だけだとわかりにくいから人に薦めにくいのが難点。本当に好きな作品。
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2021/09/15
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もう、何読だかわからないけど、一気読み。
初読が高校生の時だから、四半世紀かぁ。
最初は珠晶に近い年齢だったから、頑丘や利広の言い分がよく飲み込めてなかったし、ひたすら珠晶の視点に没入して読んでた。
今、頑丘に近い年齢(だろう、たぶん)になって、珠晶に足りなかったもの、珠晶がこの旅で得たものが見えるようになって、また違う面白さが見えてきたように思う。そして、それを自覚して謙虚に学ぶ珠晶という人物の得難さもまざまざと感じてしまう。
清濁併せ呑む、とは言っても、それがどのような痛みを伴うのか地べたの感覚で(あるいは身体感覚として)身に染み付いていないと、犠牲を強いられる側の思いは想像つかないはず。それを正面きって突きつけられ、アイデンティティの改変を迫られた時、逃げ出さない人は一体何人いるだろう?まして謙虚に受け止めて学べるか?簡単なようで、非常に実行困難なことをつくづく日々感じている。
王の器、という。作中ではそれを一国を巻き込めるほどの運の強さ、だと言うけれど、良い王になるかはまた別だろう。己を顧みて改めるに躊躇しない人物かどうか、しかも信念を失わずにいられるかどうか、自分の想像力の限界に謙虚でいられるかどうか、立場の異なる人からの痛い指摘に正面から向き合えるかどうか。そういうところを珠晶というキャラクターで描いているのだろうと思った。
さて、五輪を強行した人々には、ある……?