図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 437
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240596

感想・レビュー・書評

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  • 文句を言うんだったら自分もやってみろ…そうなんだけど難しい。かっこいいなぁ…

  • 十二国期の中では一番好きかも。主人公が少女なのにはきはきしていて、でも子供らしく世の中の不条理に憤慨してたりする。キリンと出会う最後のシーンは笑った。その子が何十年もあとに、没落お姫様にかっこよく説教するんだもんなあ…

    ☆勝手にイメソン
    Wild As Her(コーリー・ケント)

  • 【再読】豪商の娘・珠晶が出奔、昇山し、恭王として登極するまでの旅の様子が描かれます。黄海を渡ることが如何に無謀であり、人間がとても弱い存在であることが、今回初めて詳細に語られました。珠晶はまっすぐな正義感を持つ一方、頑迷でとにかく"子供"。そんな彼女が過酷な道中と様々な考えを持つ大人たちと接することで、次第に成長していきます。自分を迎えに来た麒麟に、いきなりビンタをかますのが珠晶らしく微笑ましい。この先彼女がどのように国を治めていくのかが気になりますね。今回も大変面白く読みました。

  • 政治に関して、政治家が悪くて自分達は被害者ってスタンスでいる事に気付かされた。
    シュショウはただ批判をするんではなく、幼いながらも行動に移している事にハッとさせられた。

  • 今回の主人公は12歳の少女。何不自由のないお嬢様暮らしをしながら世の中の不条理を直視し、自分が王になることに思い至る。その後の行動は、笑ってしまうほどの超攻撃スタイル。時々抜けることがあるがそこは12歳。ちゃんとした成長ストーリーも含まれていて、しっかり楽しめる。期待通りの一冊。

  • ★きっかけ
    前本の丕緒の鳥から勢いづいて。あの風の万里〜で出てきた恭国の珠晶が気になって。

    ★感想
    今までのシリーズにないくらい前向きで賢明な話だった印象。
    珠晶幼いのにすごいな…

    大人になると言わなくても分かるだろう、ってことが自然と増えている気がする。
    おかしい、どうしてそれを直接言わないの?ってほんとそれよな〜って思うこともあったり。
    答えを直接知っても、それを自分ではどうにもできなかったりね。

    冒険小説として楽しく読めた。
    風の万里〜では印象良くなかったけど(笑)、また読み返したいなと思った。

  • 感動した。泣けた。

  • 主人公は12歳の少女・珠晶。勝ち気すぎる性格がちょっと苦手だったけど、途中頑丘や利広と出会って、自分でものを考え行動するところはさすが王になる器の持ち主、といったところ。
    利広が謎めいてて正体は一体なんだろうと思ってたが、なるほど、ろ家の次男坊…。王になったあとの珠晶との対面が気になる。
    今回の話は蓬山するまでの長い道のりを物語にした、旅物語みたいな感じ。でも単なる旅物語ではなくて、身分とか貧富の差について問いかけるシーンが多々あって、相変わらず十二国記は考えさせられる。
    それにしても、12歳でこの胆力…すごい。

  • 1番好きかもしれない本。大人が読んでも素晴らしいと思える。設定とかが一冊だけだとわかりにくいから人に薦めにくいのが難点。本当に好きな作品。

    • 八幡山書店さん
      分かります。薦める場合は十二国記シリーズ全部読んでもらわないといけませんもんね。
      分かります。薦める場合は十二国記シリーズ全部読んでもらわないといけませんもんね。
      2021/09/15
  • もう、何読だかわからないけど、一気読み。
    初読が高校生の時だから、四半世紀かぁ。
    最初は珠晶に近い年齢だったから、頑丘や利広の言い分がよく飲み込めてなかったし、ひたすら珠晶の視点に没入して読んでた。
    今、頑丘に近い年齢(だろう、たぶん)になって、珠晶に足りなかったもの、珠晶がこの旅で得たものが見えるようになって、また違う面白さが見えてきたように思う。そして、それを自覚して謙虚に学ぶ珠晶という人物の得難さもまざまざと感じてしまう。
    清濁併せ呑む、とは言っても、それがどのような痛みを伴うのか地べたの感覚で(あるいは身体感覚として)身に染み付いていないと、犠牲を強いられる側の思いは想像つかないはず。それを正面きって突きつけられ、アイデンティティの改変を迫られた時、逃げ出さない人は一体何人いるだろう?まして謙虚に受け止めて学べるか?簡単なようで、非常に実行困難なことをつくづく日々感じている。
    王の器、という。作中ではそれを一国を巻き込めるほどの運の強さ、だと言うけれど、良い王になるかはまた別だろう。己を顧みて改めるに躊躇しない人物かどうか、しかも信念を失わずにいられるかどうか、自分の想像力の限界に謙虚でいられるかどうか、立場の異なる人からの痛い指摘に正面から向き合えるかどうか。そういうところを珠晶というキャラクターで描いているのだろうと思った。
    さて、五輪を強行した人々には、ある……?

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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