首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.24
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本棚登録 : 7203
感想 : 459
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250311

作品紹介・あらすじ

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う高校生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 先日読んだフーガはユーガの中で、伊坂幸太郎さんの作品が苦手だと書いてしまったのだが、伊坂幸太郎さんの何が苦手なのかを突き止めたく、先ずは伊坂幸太郎さんの入門書と書かれたこの本を購入してみた。

    会社の本社の方からもこの本を読んで下さいとメールを頂いたこともあったので。
    彼女は何を思ってこの本を私に薦めたのだろう?


    普通に長編小説だと思って読み始めた。
    何となく、変な感じだなと思いながらも、最初に読んだ話と、次の話がやんわりと繋がっているから。

    半分超えた辺りから???ってなるよね。

    あれ?どんどん話変わってない???

    首折り男どこいったの??
    あれ、なんだったの???
    交通事故で息子を亡くしたのおっさんの話、もう関係なくなっちゃってる?
    時空のねじれの回答あったっけ??

    で、あと数ページしか残ってなくて、超不安になるよね。
    ええええーーー???
    このままで大丈夫???

    どっか落ち置いてきたの???って。

    最後は合コンの話。
    やっと首折り男出てきたと思ったら、あんまり関係なく終わりーーーー(^◇^;)

    さて、ここまで読んで頂いた方には私の伊坂幸太郎先生への苦手なところが何となく分かって頂けたかもしれないのだが、この本では、

    ・暴力描写が私はとても苦手
    ・誰のセリフか分かりにくい
    ・場所と展開が突然変わりすぎる
     今回は短編だったので仕方ない。
    ・カブトムシには発がん性物質が含まれています、と言い出さないだろうな
    とか、天網恢恢疎にしてそこそこ漏らす
    とかこういうセリフ??

    セリフについては、こんなこと言わないよなーーーというセリフがいくつかあったが、村上春樹先生の方がそれは凄いか(^◇^;)

    この本は入門編ということで、まだまだ私は伊坂幸太郎先生のことを分かっていないので、更に読んで分析致します( ̄▽ ̄)


    苦手だって書いているけど、読むのを放棄したくなるわけではなく、最後まで読むし、突然クスクス笑いもやってくる。

    嫌いではなく、苦手なだけ。
    また次も読みます( ̄▽ ̄)

    • bmakiさん
      kuma0504さん

      コメントありがとうございます(^^)

      一番弱いものの立場に立つですか。
      だから、イジメの描写とかがあったんでしょう...
      kuma0504さん

      コメントありがとうございます(^^)

      一番弱いものの立場に立つですか。
      だから、イジメの描写とかがあったんでしょうね。

      そんな些細な事からイジメって発展してしまうの!?とびっくりしましたが、そういうこともあり得るのでしょうね。

      嫌いではないので、もう一冊、砂漠を購入してきましたo(^▽^)o

      首折りの最後の合コンの話と、砂漠の合コンとこんがらがりそうですが、こちらも何が苦手なのか?楽しみながら読もうと思います(*^▽^*)
      2024/02/26
    • kuma0504さん
      bmakiさん、何かわかったようなこと書いてますが、
      何もわかってないことを、今さっき、伊坂幸太郎新レビューのコメントに延々と書きました。
      bmakiさん、何かわかったようなこと書いてますが、
      何もわかってないことを、今さっき、伊坂幸太郎新レビューのコメントに延々と書きました。
      2024/02/26
    • bmakiさん
      kuma0504さん

      いやいや、くまさんは天才だと思います。思考が凡人と違います。
      また他の伊坂幸太郎先生の作品も色々読んでみたいと思いま...
      kuma0504さん

      いやいや、くまさんは天才だと思います。思考が凡人と違います。
      また他の伊坂幸太郎先生の作品も色々読んでみたいと思いました(*^▽^*)

      今砂漠を読んでいますので、これが終わったら少し休憩して、また購入してきますo(^▽^)o
      2024/02/26
  • どうにかストーリーの繋ぎを考えながら読んでも、悲しくなるほどさっぱりわからなくて。3話目ぐらいで紹介読んでみました。ぐっとこらえれば、最後に繋がってくるんだと、文字を追いました。遂に、私の中では繋がらない。そして、最終ページに、雑誌に書いた短編をまとめたものです。と、多少手を加えて繋がりを持たせたようです。読み方を間違えてしまいましたが、再読はしません。

    • おびのりさん
      Kumaさん、コメントありがとうございます。そして、断りなく、お名前だしてごめんなさい。
      あ、1Q84くんは、どっかのコメ欄で私の部下認定さ...
      Kumaさん、コメントありがとうございます。そして、断りなく、お名前だしてごめんなさい。
      あ、1Q84くんは、どっかのコメ欄で私の部下認定されてたようですから、問題ないですね。
      Kumaさんは、伊坂作品かなり網羅してますよね。私も、少しは(新潮文庫のものは)読んでいるのですが、繋がりとか伏線とか重視になってくると読みにくいんです。それより、重量ピエロとかゴールデンスランパーとか、設定や展開でワクワクするものが好きです♪
      そして、おトイレの本は読んであげてくださいね。
      2023/04/06
    • kuma0504さん
      ですよね。
      ですよね。
      2023/04/06
    • 1Q84O1さん
      おびのり部長、部下認定されてるから大丈夫です!w
      あと、kumaさんのおトイレの本、私も途中放棄でたぶん押入れのどこかに…w
      おびのり部長、部下認定されてるから大丈夫です!w
      あと、kumaさんのおトイレの本、私も途中放棄でたぶん押入れのどこかに…w
      2023/04/06
  • 伊坂さんの話は、この曖昧模糊とした話の終わり方の余韻を楽しむのでしょうね。結論は何かなどと考えてはいけない。自分のバイアスのまま受け入れ、感じるままに面白がればいんだと思う。一方、この7話が、黒澤さん、首折り男、少年のいじめ、時空のねじれというキーワードでゆるく繋がっていることもタイトルの協奏曲となっていたんだろう。今回の話しのお気に入りは「人間らしく」かな。「神様は時々見ていてくれている」ことに共感。絶望している時は助けてくれると信じることでちょっと気が楽になる。結果はどうであれ勇気を持てる話だった。

  • 途中意味が分からず「ん?」と思うことがいくつかあり、最後伏線が回収されるかと思ったらそれもなく、読後にモヤっと感が残ります。
    でも綺麗に終わっても逆に物足りないのかもしれません。
    元々独立した短編だったものを加筆修正して繋いだ作品とのことで、物語というよりは芸術作品のよう。
    読者に「伝える」よりは、読者に「考えさせる」感じ。お好きにどうぞ、みたいな。

    また、この方の作品は、言葉遊びが秀逸だと思いました。
    物語も面白いのですが、それより登場人物の会話に引き込まれてしまいます。会話に小さな伏線があるかのよう。
    以下、いいなぁと思った言い回し。

    ・天網恢々疎にして、そこそこ漏らす
    ・驕れるもの得意分野に隙あり

    7つの話からなる短編集。
    特にお気に入りなのは「月曜日から逃げろ」と「合コンの話」でした。



  • 重力ピエロもそうやったんやけど、何?この会話の知的さ!(ああ言えば、こう言うというイケズな人とも言うけど。)
    こう言う会話好き!
    …やけど、会話が多過ぎんか…短編集なんやけど、全体的に。
    伊坂さん作品常連の黒澤さん。本業:空巣、副業:探偵という異色な方が良く出演されてて、ベラベラ喋る。口から先に生まれたと言われて育った私が言うのもなんやけど(^^;;
    はじめは、殺し屋中心の話かと思ってたけど、そうではなく、怪談モノ、恋愛、はたまた合コンと幅広くある。
    たまには、こんなのも良いかな。私も、そろそろ、終活を考えなくもない方なんで、「僕の舟」とかにグッと来た。そんな事があれば良いな。

  • H30.2.9 読了。

    ・短編集。「首折り男の周辺」「合コンの話」は、面白かった。

  • 勝手に長編だと思っていたので、
    読み終わった時はあれ?と驚きましたが、
    短編集でなんとなく繋がりを持たせてみた…
    って感じの作りだったのですね。
    それだと納得(^-^)

    殺人鬼なのか泥棒なのか、
    良い人なのか悪い人なのか、
    そんな男・黒澤がそれぞれの話に出てきます。
    「僕の舟」と「合コンの話」が特に気に入ってます。
    伊坂さんの話の登場人物は、特に個性的という程ではなく
    普通にその辺にいそうなキャラなのに、
    何故か印象深く残る人が多いような気がします。
    この本も、また少ししたら登場人物達に
    無償に会いたくなって読み返しそうな予感。

    ところで、山家清兵衛さんって
    実在の人物だったのですね!
    知らなかった〜

  • タイトルの物騒な印象とは違ってあたたかく、そして救われる(私にとっては)物語でした。他の伊坂幸太郎さんの作品と同様に、氏の考え方、優しさが感じられる言葉がたくさん溢れていて、また物語としても大変面白かったです(語彙力よ…)。
    ますますファンになりました。

  • ギリギリ連作もと読めるが、もともとバラバラだった短編を繋ぎ合わせたというあとがきを読んで腑に落ちた。
    カブトムシと神のの話はいままで読んだなかで、いちばんホラーをやってたし、神の存在の仕方の考え方としても面白かった。
    合コンの話を読んで「文体練習」っぽいぞと察せた自分は誇りたい。

  • 伊坂先生の小説、ダークヒーロー要素で好きです。
    それぞれ短編集。
    短編集の中の出てくる人物に、それぞれストーリーがあって、ついつい読み進めたくなる。伊坂先生の、読者を読み進めさせ作戦に掛かってしまう。本当に面白い。
    ただ、一気に読まないと頭が混乱するので要注意!
    色々な人が登場。泥棒、幽霊、探偵、その他諸々。でも、その中でも、「僕の船」の高齢のご夫婦こ話が心に残ります!
    次は、伊坂先生のどの本を読もうかワクワクします。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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