チッチと子 (新潮文庫 い 81-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250571

感想・レビュー・書評

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  • いやー何度か涙ぐみました。
    子供はずるい。笑
    息子と父の絆、みたいのずるいよw

    大事な人を失うこと
    死という絶対的な喪失
    自由業の将来への不安

    しかし耕平さんモテすぎw
    香織さんはさー気がないのにデートしすぎ!w

    ぼくが忘れないんじゃなくて、むこうが忘れさせてくれないだけです
    等々、
    ちょいちょい”小説ーーー”って感じのせりふがある

    「やっ、」て言いすぎだけどなんかまたそこがよかったり
    小説家が小説家の話を書いているだけにリアリティあるーとおもった

    この前初めて石田さんの本読んだときは、
    あんまり合わないかもーと思ったけど、
    これは好きだった。

  • 裏表紙に書かれているあらすじが本の内容を正確に表されていなくて残念。チッチが父を示す言葉だとはじめからわかっていたら、手に取るときの印象も変わるでと思う。

  • とても素敵なお話です。
    石田さんは細部の描き方がとても素晴らしいと思います!

  • 作家の男と息子の物語。小説家の仕事がわかり面白い

  • 軽やかに流れるように過ごす父と子の物語。

    あまりにリアルな日常に、出来過ぎなエンディング。わかってるのに、何度もホロっと…。
    家族だけじゃない、多くの人との繋がりに暖かな気持ちになりました。

    だけど誰もがきっと、軽くなってしまう程の悲しみを抱えて生きてる。
    それでも日常は日常として流れて、過ぎていく。
    受け止めながら、時には気づかないフリをしながら。

    これからもチッチとカケルくんには、小さな幸せがたくさんありますように。

  • 心あたたまる良い本。

    事故死したツマに残された父子、
    小説家という仕事がベースで、
    決してラクでハッピーな世界ではないのだが、
    すごくあたたかくて、一歩一歩進むさまが、
    心をうつ作品。

  • 父子家庭の小説家の話。
    直木賞!
    子供がかわいい。

    とてもいい話だし読みやすいけど、ほんの少しだけ石田衣良特有のナニカが鼻につくのが残念。

  • 生活できる程度には売れている小説家の父と子の物語

    作家さんって実はこうなのね~ と思うところもあるけど
    実際にそうなのかはよくわからん

    あと、なんというか打算的な女性のいやらしさがところどころに見受けられる・・・

    石田衣良だけあってさくさく読めるし読後感もよろしい

  • 親子の愛が描かれていてよかった。
    最後は出来過ぎな気もしたが、心が温まる話だった。

  • 妻に先立たれた小説家の父(チッチ)と子(小学生の男の子・カケル)について。
    父子家庭で家事もやりつつ、デビュー以来「次にくる小説家」と呼ばれ続けて10年になるが重版となるようなヒット作もない。
    妻を亡くして数年経ち、何人かの女性といい感じになったり文学賞の候補に選出されたり。

    思春期前の子どもとの関係や、恋人との関係、義父母との関係。どれもじーんってくる。てか大泣きした!
    石田さんの作品、久々に読んだけどやっぱ安定して好きだー。リアルで普通っぽいんだけど、なんか惹かれる文章と世界観。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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