- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101254111
感想・レビュー・書評
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20171128 役者の中の役者。ストイックな人。ゴルゴ13。自分の中での健さんのイメージ。ここのところ読んだ本の中で何回か著書の話が出ていて、皆、何度も読み返す本として紹介されていた。触れてみて分かりました。私も同じように薦めると思います。できたら政治家や俳優の方で読んでいない方は是非!
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1996年から2000年まで5回にわたったラジオのニッポン放送番組をもとに書き下ろしたものだそうです。兄が予科練に合格し「ばんざ~い ばんざ~い」の陰で、一筋の涙を流した父親のこと。鹿児島・知覧の冨屋食堂の鳥浜トメさんに「明日、自分の魂はホタルになって帰ってきます」と言って出撃した若い特攻隊員のこと。大学時代、遊郭でお金がないのに部屋にあげてくれ、「指輪をはずして、これでトーストでもお食べなさい」と言ってくれたお姉さん。忘れられないことばかり。
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今まで高倉健さんがどの様な方か、あまり知らなかったが南極のペンギンという朗読を聴いて興味を持ち、本書に至る。
我々が忘れがちなピュアな部分を非常に大事にされている方だと感じ、大いに共感し、また高倉健さんみたいに生きれたらと羨ましくも思った。 -
三冊目の健さんのエッセイ。 これも、じーんと来る良さがあった。 各界の(比較的無名な)新進気鋭の若手に対するエールと、彼らに対するリスペクト。 不器用なんじゃなく、感受性がとても鋭敏なのだろう。 比叡山 酒井阿闍梨との対談も良かった。
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健さんの人を気遣う心が溢れているのが分かります。
決して威張ることなく控えめで、それでいて強い精神力と集中力を持って仕事に立ち向かう、そんな魂に惚れていくんだと思いました。 -
決して難しい言葉を使わず、洒落た文体でもないが、心に沁みてくる珠玉の言葉。誠実で心にあたたかく語りかけてくれる、そんなエッセイ集。
「寒青」という言葉は、健さんが好きな言葉で“そんな風に生きていけたら”という想いがあるとのこと。「冬の松」という意味の言葉だけど、この章を読んだだけでも、今では失われつつある、美しい日本人の生き方・男の生き方が象徴されていると思う。
健さんが出演した映画エピソードの中には、故大滝秀治さんにまつわるものもある。健さんが観て感動した映画の数々、その映画に惹かれた理由が綴られ、年齢を重ねても失われない、瑞々しい感性と謙虚さで前向きな姿勢に、心を打たれる。物事や人を見る眼、相手の言葉と態度を受け取る眼が歪んでいない、純真で素直な少年か青年のような魂を持ったままの男性のように感じられた。映画の話だけではなく、健さんのお父様のこと、プライベートで親交がある方々のことなど、どのエッセイや対談も、心に響いた。 -
健さんと大阿闍梨の酒井さんの対談の中で、1日一生って言葉が響きましたね。
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スター、役者としてではなく、高倉健として人との繋がりを大切にした人だったんですね。