- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101259420
感想・レビュー・書評
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食と文化を交え、“匂い”に関する事が面白く書かれていた。発酵食品(納豆、漬物、くさや、味噌、醤油、鰹節など)、薬味(わさび、辛子、山椒など)、などグルメ満載で読みやすい。久々にくさやを食べてみようかな?
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「くさいものにフタをしない」4
著者 小泉武夫
出版 新潮社
p114より引用
“しかし、急須で丁寧にいれた茶を、
白磁の茶碗にそそぐときの鮮やかな色合いと香りは、
たとえようのない美しさだ。”
発酵学者である著者による、
においに関する事柄をまとめた一冊。
著者の専門である発酵についてから匂いの有効利用まで、
いつもより真面目な文体で書かれています。
上記の引用は、
お茶に関する項の中の一文。
本当に良いものを味わおうと思うなら、
それなりに手間を掛けなければいけないようです。
緑茶を急須で入れる時の難点は、
茶殻の後始末にあるように思います。
茶殻が出るのは当たり前なのですが、
やはり飲む側としては飲む時に捨てる者が出ない方が楽です。
抹茶飲料などは数多く出回っていますが、
インスタント緑茶が早く市場に出てくれば、
もっと緑茶も普及するように思うのは私だけでしょうか。
ペットボトルで随分普及しているじゃないか、
と思われるかも知れませんが、
ペットボトル茶は自分で濃度を調節できないのが難点。
コップにスプーンで入れてお湯を入れるだけで飲める、
そんなインスタント緑茶の登場を心待ちにしています。
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大学教授だけあって、発酵やそれに伴う匂い(臭い)に関しての化学的分析が興味深い。とはいえそれにこだわらず、自分の好みどおりに言いたい放題だから面白いんだが。