- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101270418
感想・レビュー・書評
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単純明快面白い!という作品。さびれつつある商店街で育った中学生4人が、ひょんなことから授かった超能力。この力で商店街を守るように言われるのだが。
今回は完全に登場編ですね。各キャラクターの紹介と超能力を授かるまでの流れ、そして初めての事件。それがポンポンと歯切れよく展開し、あれよあれよという間にキャラクターも設定も頭の中に放り込まれます。この辺りのストーリーテリングの巧さはさすがですね。キャラクターの色分けもしっかりくっきりとしているので、丁々発止のセリフの応酬でも誰が誰なのかがわかるので、ストーリーの流れを遮らないのですね。
あとがきで作者による商店街愛が語られていますが、僕自身商店街は大好きなのでこの世界で遊べるのは楽しいです。
一気にガガーッと読んで、あー面白かったと本を閉じる。そんな素敵な作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
商店街の、様々な店の子供たちがある日神社で雷に撃たれたことから不思議な力を手に入れる。未来予知、念写、テレポーテーション、物体移動、と言えば聞こえはいいが、それぞれの力は「商店街を守るため」に使うためのもの。
生まれ育った商店街を守ってくれ、と、神様から言われても、ピンと来るようなこないような。それでも事件はやってくる…
・子どもが秘密基地に出来るような「居心地の良い素敵な場所」
・読者も引き込む「商店街グルメ」的な描写
・メイン4人の結束力
・個性的でしっかりメイン4人を見守る大人
・いい感じにユルく事件が起きて行く
というような、児童文学モノの定番を行く要素満載。起きる「事件」も、商店街の行く末、商店街に住む人たちの感情が引き起こす諸々、など、中学生が解決して行くには程良い具合の。
作者の「商店街愛」を感じた。
男性陣の「バカだけどわんぱくで憎めない」「頭脳派メガネっ子」というド定番キャラ設定2人に加えて登場する「心は乙女」花屋の息子・吉野のキャラは結構新しい雰囲気かなあ、と思う。 -
香月さんの帯ついてたら買わないわけにはいかない気がした、笑
茶子のサバサバした性格、良かった。
なんだかんだ、楽しそうだし、次も読みたい、、。