- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101285719
感想・レビュー・書評
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一応官能小説だからしょうがないけど、内容が薄っぺらい。ストーリーを楽しむような物語ではない。
でも作中で使われている形容詞や花魁言葉など、言葉の言い回しは雅やかで楽しめた。
2015/07詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どの女の人も強く美しい。それは時代がそうさせるのか。昔の女性って心が強く感じる。歳もきっと若いのに。。
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初めて読む作家さんの本。吉原の遊女の切なくて哀しい人生。
最初のほうは物語にくいっと引き込まれながら読めたが、途中から
だんだんと、だれ気味に。
数人の女性の視線で語られるのだけれど、結局必ず男と寝る話で
その描写もかなり激しいけれど、みな同じ感じで最後は流し読み。
時間軸がきちんと整理されていないため、登場人物があちこち
でてきて、死んだはずなのに、と思えば回想だったり・・・で
なんだかまとまりのない文章だった。
最初の一章くらいの短編だったらよかったのでは。 -
んーと。
軽い(=とっつきやすい)読み物としてはおもしろい。
時代考証はあるんだか、ないんだか。
言葉遣いはちょっとひっかかるものがいくつかあったけれども、各章の主人公たちのおいたちだの、かかわりだの、構成はとてもよくできていて、意外性もあって、なかなか味わいがある。
ネタがネタだけに、けっこうどぎつい表現は多いし、痛々しい場面もかなりあるので、読後感はけーっこうどろどろしますが。 -
女が主役でこういう話し(恋愛的な)は初めて読んだので、暫く頭にどろどろしたものが残りました。
良かったのかどうかは判断できないけど、複雑な気分になった。 -
どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは―初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑…儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R‐18文学賞受賞作。
女性らしい文章が切なさを増させていて、綺麗な感じ。
だけど、話に入り込めなかった。人同士の繋がりが、上手いんだけれども何か疲れる・・・ -
牡丹と蝶。ありえない色彩。報われない恋。すべてがくるくると、万華鏡のように。
ループする万華鏡のような女たちの物語。
口調などのせいか歴史的な情緒は感じられず、和風異世界といった趣。まあこれはこれでいいけど。
女たちがかわいくて、かなしい。
…解説にいらっとしたのは初めてです…