花宵道中 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 334
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101285719

感想・レビュー・書評

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  • 一応官能小説だからしょうがないけど、内容が薄っぺらい。ストーリーを楽しむような物語ではない。
    でも作中で使われている形容詞や花魁言葉など、言葉の言い回しは雅やかで楽しめた。
    2015/07

  • 宮木あや子の三冊目。賞をとった、真面目な官能的なシーンもある短編小説。
    一話目で、だめかもと思って、二話目でまだ読めるかなと思ったけれど、三話目の出だしでもうだめだ〜と思った。
    使い古された表現が多く、普通の官能小説を読んでいるのと対して変わらない気がした。舞台が遊郭なだけで。
    残念。

  • どの女の人も強く美しい。それは時代がそうさせるのか。昔の女性って心が強く感じる。歳もきっと若いのに。。

  • 初めて読む作家さんの本。吉原の遊女の切なくて哀しい人生。
    最初のほうは物語にくいっと引き込まれながら読めたが、途中から
    だんだんと、だれ気味に。
    数人の女性の視線で語られるのだけれど、結局必ず男と寝る話で
    その描写もかなり激しいけれど、みな同じ感じで最後は流し読み。
    時間軸がきちんと整理されていないため、登場人物があちこち
    でてきて、死んだはずなのに、と思えば回想だったり・・・で
    なんだかまとまりのない文章だった。
    最初の一章くらいの短編だったらよかったのでは。

  • んーと。

    軽い(=とっつきやすい)読み物としてはおもしろい。
    時代考証はあるんだか、ないんだか。

    言葉遣いはちょっとひっかかるものがいくつかあったけれども、各章の主人公たちのおいたちだの、かかわりだの、構成はとてもよくできていて、意外性もあって、なかなか味わいがある。

    ネタがネタだけに、けっこうどぎつい表現は多いし、痛々しい場面もかなりあるので、読後感はけーっこうどろどろしますが。

  • 女が主役でこういう話し(恋愛的な)は初めて読んだので、暫く頭にどろどろしたものが残りました。
    良かったのかどうかは判断できないけど、複雑な気分になった。

  • どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは―初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑…儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R‐18文学賞受賞作。

    女性らしい文章が切なさを増させていて、綺麗な感じ。
    だけど、話に入り込めなかった。人同士の繋がりが、上手いんだけれども何か疲れる・・・

  • 牡丹と蝶。ありえない色彩。報われない恋。すべてがくるくると、万華鏡のように。

    ループする万華鏡のような女たちの物語。
    口調などのせいか歴史的な情緒は感じられず、和風異世界といった趣。まあこれはこれでいいけど。
    女たちがかわいくて、かなしい。

    …解説にいらっとしたのは初めてです…

著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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