キャンセルされた街の案内 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287553

感想・レビュー・書評

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  • 短篇集。どの感情も、一歩手前で終わるような感覚になった。後ろを想像するとキュンとしたり、複雑な気持ちになったり。
    オチがないとスッキリしない!という人には不向きなのかな〜

  • 読みやすいけど気になるところでふと終わる。特に印象に残らなかった、、、

  • 10篇が収められているが、最後の表題作以外は短編だ.どれも脈絡のない話が多く、あまり集中して読めなかった.「台風一過」でゲームセンターで知り合った大学生に泊めてもらう設定が何故か気になって読み進めたが、平凡な内容で終わった.なんだこれは! 表題作は軍艦島が出てきて、具体的な話が展開していたが、居候の兄の存在の意味が不明だ.

  • 吉田修一の短編集。なんでもない日常を切り取るのがホントに上手い。表題のキャンセルされた街の案内が一番好き。

  • 微妙な距離感。吉田さんのカケラを味わうような短編集。

  • やはり短編だとらしさは出ても、吉田修一の本領が発揮できない。

  • なんかなぁ。好きなんだよなぁ。
    ストーリーのひとつずつにものすごく
    面白いオチがあるわけじゃない。
    ものすごく面白い設定でもない。

    けど不思議と引き込まれて
    その後とか勝手に考えちゃうし
    周りと重ねちゃったりして。

    初めて吉田修一さんの作品を読むときに
    1冊目がこの作品だったら他作品を読もうとは
    思わないだろうけど、もっともっと
    読みたくなっちゃうんだよなぁ。

  • 短く読みやすいけれど読み手に投げっぱなしの話が多い。

  • 前に読んだレイプ犯と被害者の話でもすんごい思ったけど、この人性被害者のその後の精神状態に対する認識が偏ってるんだよね。もちろんそういう風に感じる人が絶対いないとは言わないけど、流石にこう続くと不愉快。

  • 短編集。なにか起こりそう、始まりそう・・・というところで話が終わる。
    もしかしたら何も起こらず、それまでのたらたらした日常が続くだけなのかもしれないけれど、日々のどこかの一瞬に、ものごとが進むキッカケはひそんでいる。
    ただそれは、後から考えるとあぁあれが・・・と気づくような些細なこと。
    考えなければ、気づかなければ、流れて止まらない日々の中で「なにか、なにか」と思っているうちにぜんぶ通り過ぎてしまう。
    勿体ないようだけれど、じつは自分も含め大体の人がそうやって過ごしているんじゃないだろうか。などと考えてしまった。。。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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