- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101290522
感想・レビュー・書評
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短編四作品
話というかキーワードが微妙にリンクする京都を舞台とした幻想的な話。全ての話にハッキリしない不気味さが残り、このシックリ来ない感じを良いと言う人たちは少なくないと思う。
ひっそりと這い蹲りながら迫ってくる爬虫類のような気持ち悪さが漂う奇譚集・・・
読み終わった後に読書仲間と話し合える小説でもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日常に沈んでいる見えも触れもしないもの。無味無臭なそれにいつ私たちが交わってしまうのだろうか。もしかしたら全て自分が自分に見せていた信号かもしれないし、感情を共有した人たちとの群集心理かもしれない。しかし、そのような時に私たちは一層自分への異物感を感じ、自分を感じるのかもしれない。
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最後まで読んだのですが、初めて府に落ちない終わり方の本と出会いました。話の終盤になってもなお回想のシーンが多々挟まれ、現在と過去を往来させられました。人物関係も最後まで理解できませんでした。
僕にとって、この種の本は向いてないのかもしれません。 -
妖怪モノだと思って買ったら、ちょっと違った。
うーん。。。
面白いかと聞かれたら、面白くはない。
特にコレと言ってオチがあるわけでもない。
語り女と雰囲気は似ているかも知れない。
うーん・・・。
路地裏の闇を見つめたい人にはよいかも知れない。
でも、そんなに暗くない。 -
《感想》
胸にわだかまりができてすっきりしない、、
なんとも言えない不気味さというか不快感が残る作品
《印象に残ったシーン》
▼ 骨董品「芳蓮堂」
古びたガラス扉のある骨董品店がありありと思い浮かぶ。
《MVPキャラクター》
▼ 芳蓮堂のなつめさん
大人っぽくも艶めかしく謎に満ちた魅惑的な女性を連想させる
唯一、白黒なこの小説の中で色を感じた -
判然としない不気味さが通底している短編四篇。
いわゆる森見節ではなく、『宵山万華鏡』のような怪しげな感じ。こういうテイストも、森見さんの要素なのねと思った次第。
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「でもねえ、今でも思うんだけど、嘘だからなんだというんだろうな。僕はつまらない、空っぽの男だ。語られた話以外、いったい、僕そのものに何の価値があるんだろう」 -
なにか細い糸で結ばれててずっと背筋が冷たかった
頭の中で映像化されるケモノはずっと小津だった -
短編が4つ。各編に関連があるような、ないような。全体的に暗い雰囲気で、内容もいまひとつ。
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森見さん、初期作品は薄暗さ強めだったのねー