いつか王子駅で (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101294711

感想・レビュー・書評

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  • 2008.07.07

  • 天神
    2008/05/23-05/29

  • 芥川賞の『熊の敷石』は読んだ記憶はあるが、その時はピンとこなかった。雑誌に連載されている文章も飛ばして読んでいたぐらい。
    それが、今回読んですごくおもしろかった。特に過去の文学作品論と咲ちゃんとの家族との関わりがよかった。
    本を読むにもタイミングというものがあることがわかった。


    作成日時 2007年01月06日 09:44

  • 小説、兼読書エッセイ兼競馬エッセイ、のような。緩やかな時間の流れる下町のおはなし。出てくる小説もサラブレッドも、舞台になっている土地についても、本当は一切知らないのですが、それでもゆっくり流れる文章がとても心地よい、本。

  • 読んでるときにちょうど王子に行ったけど、断然小説の世界観が素敵だ。回遊魚の正吉さん、結局どうなったのか何が何だか、わからないままに終わるのがいつもながらで、わからないことは、そういえばそのままにしておくんだっけ、と思い直した。

  • 都電荒川線沿いの各駅を舞台に、主人公がぶらぶらと日常をおくるおはなし。堀江さんの文章は、端正でいながらセピア色。こくこくと、都電沿いの下町と、そこに生きる人々を描く。

  • 2007/10/23購入
    2008/1/1読了

  • 端正な文体で、下町に住まう人々との淡い交流や古書のある暮らし、また競馬史上の名馬を語る。美しく、かといってそれに淫するそぶりもない文章の佇まいが素晴らしい。緩やかに続くエクリチュールの流れが一転、息つく暇を与えぬ勢いで描くラストシーンは圧巻。
    <i>「相容れない言葉を着実に融和させていくのが、腕に覚えのある職人の倫理である」</i>。この言葉は、作中の登場人物の旋盤職人に向けられた主人公の賛辞だが、本書にもあてはまる。

  • 何時の時代の話なのか、主人公の時間給講師は何歳くらいの人なのか。
    懐かしさの中に、どうしても自分より年配の人物しか浮かんでこない。
    タカエノカオリにテスコガビー、テンポイントである。読み終わるまで気づかなかったが作者・堀江敏幸氏は1964年生まれ。
    作者が小学生のころの名馬。まるで馬券を握り締めて競馬場に居たかのようだ。

  • 今年度、授業を受けてる堀江さんの小説。裏表紙に長編小説って書いてあるけど…これ、長編…?主人公の完全一人称で話が進み、彼の名前も出てこないがためにどうも堀江さんの日記のような気がしてしまう。都電の早稲田の辺りとか長寿庵とか、ちらほら分かる地名が出てきて嬉しい。嬉しいけど、一文ずつが長い傾向があり読みにくいっちゃ読みにくい。著者を少なからず知っている人間としては、何だかとっても彼らしい気がして笑ってしまうのだけど。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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