- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101302744
感想・レビュー・書評
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呪術士タンダと師匠トロガイの出番が多いので、バルサ好きの自分には若干の物足りなさが…。それでも安定の面白さでした!
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今回も面白かったです。タンダと、トロガイ師の過去が中心でした。
優しいタンダ、優しすぎるので困難も受けますが、夢に囚われたチャグムを諭すシーン、良かったです。
チャグムとシュガの王宮でのやりとりも好きです。チャグム、成長したなぁ…でも、バルサやタンダと暮らしていた頃に戻りたい、と思ってるのが切ないです。
帝は未だによくわからない存在ですが、チャグムが帝になっても、今の帝とは全然違う存在になるんだろうな。続きも楽しみです。 -
今までの守り人シリーズの中で、内容をきちんと理解できなかった気がする。
魂とか命とか花とか、ちょっと分かりにくい。
チャグムとバルサの再会はとても良かった。 -
1,2をすっ飛ばして読みましたが、意外と読めます
この本は息子の通う小学校の学校司書の好きな本で紹介されていました。
正直しんどい時に借りたせいもあるけど全然設定が入ってこなくて、一カ月読むのにかかった。
病んでいる人にとっては、ユグノ(木霊の想い人で、歌で人々を若がえらしたり、寂しい人、自分の人生につまらなさを感じている人にその人にとっての、自分が見たい夢を見させる事ができる)
魅力的な登場人物です。
ユグノに会いたい!夢の世界にとり込まれたい!
と序盤では思いました。
姪を助けようとして、魔物に取り込まれる危険を犯し夢にはいったタンダが、あっさり花番に花の守り人にさせられ、夢の外では人鬼と化してしまったシーンでは優しい人程感化されやすい人の弱さを感じました。
物語の中盤では、夢の中でなんとか術を使い、完全支配から抗うタンダが夢に囚われてしまった皇子チャグムに気づき、チャグムを説得して夢から覚める様に促すシーンがあるんですけど、結構、病んでるとキツイ内容です。何故なら病んでいる人間は判断、決断力が落ちてるから。
憎しみや悲しみで他の魂を道連れをしようと、花番に乗り移った一の妃に、共鳴してしまいました。
後半は、一ノ妃が子を失った悲しみや憎しみを乗り越えて戻るシーンがあり、ユグノ、バルサに救いがあり、タンダも、バルサ、ジン、トロガイに助けられて、一見ハッピーエンドですが、チャグムの決意には胸が痛みます。よくそんな人生を生きようと決意できたな、と。
あと、最後のページの田の作業をしているふつうの人々のくだりに闇が深い作品だと思いました。
ちなみに、私も、2023年3月まで2年学校司書をやっていて、自身が配属された小学校にも中学校にもこのシリーズあったんですけど・・
結構際どい作品です。心身ともに健康な子に読んでもらいたいです -
精霊の守り人は、チャグム。
闇の守り人は、ジグロ。
夢の守り人は、タンダ、トロガイ、ユグノ。
バルサやチャグムやジグロは人の野望や悪意によって人生を変えざるを得なかった人たち。
タンダやトロガイは、心で追い求めているものが違うために、自ら人生を変えざるを得なかった人たち。
上橋菜穂子さんの作品は、人の文化、宗教について深い洞察があり、文化人類学の先生というのがよく分かる。 -
再び新ヨゴ皇国に戻ってはシリーズ三作目。
隣の芝は青く見えて誰しも無い物ねだりしちゃうよな。
チャグム皇太子リターンズ。 -
シリーズ第3作。夢・花・歌がテーマということで少し物足りなかった。前作の「闇」とは趣きが異なる。第一作「精霊」のメインキャラのチャグムが再登場。バルサはサブキャラで、婆さんトロガイが主人公。
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シリーズ3作目。
精霊から何年後かの物語でチャグムやシュガが再び登場。
前2作品と比べ話が現実と夢の狭間というちょっとややこしく感じた。
けれど、登場人物の過去の話や精霊以後の成長、再会により楽しみながら読めた。
精霊を書いていたときからシリーズ想定していたのかな。気になりました。
守り人シリーズ今後の展開楽しみです。-
2014/08/09
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上橋さんの本を片っ端から読み出してから、今回初めて少し読むのが苦しかったです。
何故なんでしょうか…文章があまり入ってこなくて。
トロガイの過去だったり花の設定だったりは興味深く思ったのですがどうしても斜め読みになってしまいました。
チャグムとの再会までの成り行きはとても面白かったですし、再会シーンもすごく良かったです。
よくよく考えられたお話であった故に一度取り残されるとついていけなくなってしまう物語な気がしました。
もちろんそれは私が悪いんですけどね。
また次も読みます。
2012.12.11 -
守り人シリーズ 第3弾