- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101302775
感想・レビュー・書評
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物語が突きつけてくるのはいつだって悩ましい「選択」だ
特にそれが「正義」と「正義」の闘いであるならば、悩みはより深くなる
だけど悩みながら物語と一緒に進むことで見えてくるものもある
「選択」の拠り所のようなものだ
「選択」に悩んだ時の指針だ
それは「人の命の重さ」なんじゃないかと思う
「人の命」を軽く扱う「正義」に騙されるな
「尊い犠牲」なんていう言葉を吐く指導者を信じるな
正しい道を行こう
「人の命の重さ」を知る主人公バルサを友として -
誰かの正義は、誰かの悪。
万人のための正義など、本来どこにも存在せず、すべてはその正義に都合の良い数の多さによって、その正義が罷り通るか否かが判断されている。そして、その事実に抑圧されている対象が力を持ったらどうなるか。周囲から唆されたらどうなるか。
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アスラを守るためにバルサはシハナという怖ろしい女性と闘う羽目に陥る。そして…
このシリーズは何度も私を物語の海へ川へ溺れさせてくれます。 -
守り人シリーズ第5作!
女用心棒バルサがますますカッコイイ!
ただ強いだけじゃなく、母性的な優しさも持ち合わせてるところがまたいい!
そして人を殺めた哀しみ。
生きるために、人を殺めるしか生きる道がなかったとしても、人は、動物と違って、心に傷を持つ。
たとえ相手がどんなに悪人でも。
人として生きるということはどういうことか、深く考えさせられた。 -
邪悪な力を解き放つことになってしまったいきさつ。
力を持ってしまった少女アスラ。
何とか助けようとするアスラの兄。
少女の心身を守ろうと奔走するバルサが頼もしい。 -
守り人シリーズ6巻。神の守り人の下巻です。
上巻からあげられている「それが正義であれば、殺人は許容すべきか」 という重いテーマに対し、本巻で一定の答えは出たのではないでしょうか。
戦いを通じてバルサの背負う悲しみの重みがひしひしと伝わり、彼女ならではの理論で殺人をしてはいけない理由が語られた時、とても納得感がありました。
また、ラストは手放しで喜べるものではないですし、ロタ王国の問題は全く解決には至っていないけれど、わずかな希望の光が見えた感じはよかったです。
今回の事件では、上記の他にも人種差別や地方格差、新興宗教やテロなど、現代でも悩ましい問題が織り込まれていて考えさせられることが多々あり、しかもそれが、世界のどこかでの出来事ではなく、すぐ隣で起きていることという現実感を以て迫ってきました。
相手の立場に立つこと、が、ね。解決の一歩かもしれません。 -
タンダが静かに涙を流すシーンがとても印象的だった。
2人のこれまでの過去を思って、どんな気持ちでその言葉を吐いたのか思うと胸が苦しくて涙が出てくる。 -
初めて本を読みながら涙ぐんだ思い出のある作品。しかも電車の中だった。
決して幸せとはいえない終わり方かもしれないけど、ラストシーン、大好きです。 -
なんとも胸キュンなエンディングで、もおもお!でした。
なんだかんだ、やっぱりバルサなんですよね。かっこいいなあ。もう。
タンダの頑張りにも拍手!でしたし、どう考えても無理だろうっていう状況でも絶対に諦めないふたりの姿がもうたまらなくて。泣けました。
最後のチキサとバルサの会話にもぐっときたし。
相手が子供でも対等に接するバルサの姿勢がすき。
ってなるかい!
ってなるかい!