- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101302782
感想・レビュー・書評
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読んだというよりは、パラパラと楽しんだ程度だけれど、架空の料理を今の日本で手に入る材料でなんとか作り出す、なんて、その発想と努力がすごいと思った。
どの食べ物も物語の雰囲気は壊さず、美味しそうな写真とともにレシピが掲載されていて、思った以上に楽しめた。
やはり、読んだことのあるシーンでその食べ物の記憶が残っているレシピは興味深く見てしまう。「あぁ、あの時の、あの美味しそうなアレ・・・!」と。
・ノギ屋の弁当風鳥飯
・タンダの山菜鍋
・ロッソ
・胡桃餅
などなど。
レシピやその料理が出てくるシーンの抜粋とともに、上橋さんのエッセイ風の文章(フィールドワークの話やスイス・アーミー・ナイフを常備している話)があって、それがまた面白かった。
上橋ワールド好きにはおすすめです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上橋さんの作品に出てくる料理を題材にした料理エッセイ。ファンタジー世界の食べ物の再現を試みる、という発想が凄い。
料理は不得手のため「作ってみよう!」とまではいかなかったが、面白く読めた。 -
2年位、ズート持ち歩いた一冊です。
電車に乗るたびに開いては、ワープしてバルサの世界へ、パスポート?
匂いまで嗅げるような本です。
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本書は守人シリーズ、獣の奏者シリーズ、狐笛のかなたに登場する料理を南極料理人で有名な西村さんを含むチーム北海道で再現したもの。
上橋さんの作品は獣の奏者と狐笛のかなたを読んでいるがいつも食べ物の描写がとても美味しそうで強く印象に残る。
個人的には獣の奏者でエリンのお母さんが作る猪肉の葉包み焼きと狐笛のかなたで小夜が小春丸と食べていたくるみ餅のシーンが大好きなのだがそれらも勿論収録されている。流石です…。
登場する作品が国内外問わず食べたものを元にされており、それぞれにエピソードがある。それがにおいや味の想像を掻き立てられる描写に繋がっているのかなと思った。
見た中で汁かけ飯が食べたくなった。あとはチーム北海道の面々のいう「上品なザンギ」こと宮廷風鳥の唐揚げが気になる(ザンギが上品というのが気になった)。 -
私は物語に出てくる食べ物のレシピ本を読むのが好き。この本も飛びついたが、レシピだけじゃなく写真もあってメッチャ美味そう。上橋さんのエッセイも入ってこの価格はお買い得。…薄いけどね。
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どうしても欲しくて買って、出来たら作ってみたいと思っていたのだが、未だにまだ一つも作れていない。けれども、手に取ればわかるのだが、文庫オリジナルにしては、かなり力が入った「守り人シリーズ」関連本なのである。
ここにあるレシピは全て、「守り人シリーズ」の中にだけある架空の食べ物の再現であり、しかも全てカラー写真付きで、小説の関連文章が載っているのは当然として、上橋菜穂子さんのコメントまで時々載っている。
その数なんと26作品。チーム北海道のメンバーも凄くて映画にもなった南極越冬隊の料理人の西村淳さん筆頭にその道のプロが関わっている。
全部美味しそう!全部たべてみたい!先ずは作ってから。と思い、感想があとあとになっていたのだが。マア仕方ない。とりあえずは、この辺りで。
2015年10月18日読了 -
作りたい
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タンダの鍋料理! チーズやバターをたっぷり使ったほくほくの素朴なおやつ! トーヤが買ってきてくれたノギやの鶏飯弁当! みんな作れちゃう!(この世界での相当、という意味ではあるけど)
思わず頬が緩み、お腹が鳴ってしまう。
まだ一番最初の、一番簡単なバムしか作ってないけど、甘味というものがほとんどない世界を想像しながらたっぷりのバターと蜂蜜をかけて食べるバムは本当に美味しい! -
上橋作品に登場する食べ物を、北海道のフードコーディネーターたちが、手に入る食材で再現した。
そのレシピと写真に、上橋さん自身が短文をつけた本。
そうだろうとは思っていたけれど、作中の食べ物には上橋さん自身の体験が影響している。
文化人類学者なだけに、本当に好奇心旺盛な人だ。
私自身はまったく食べなれないものに意気地がないので、うらやましくなってしまう。
タンダの山菜鍋は、イメージとはちょっと違った。
あっさりしたものかと思っていたが、上橋さんはこってりしたもの、という。
そこで再現レシピには豚のスペアリブが使われていた。
コチュジャンとピーナッツパターを隠し味にした味噌スープ、ちょっと食べてみたい。
菜飯にレモンの皮のみじん切りを入れるのは真似してみようかな。 -
上橋菜穂子さんの著書は、ほとんど読んでいます。
守り人シリーズ、獣の奏者は特に好きなシリーズで夢中になって読んだのを思い出します。
その、上橋さんの著書に出てきた食べ物のレシピ化!
どれもこれもおいしそうでした。
作らなきゃ!