ナニワ・モンスター (新潮文庫)

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著者 : 海堂尊
  • 新潮社 (2014年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333137

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ナニワ・モンスター (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 暫く前に買ったが、医療ミステリでなく、桜宮サーガじゃなさそうだし、と一寸置いておいた本。
    読み始めると、流石、海堂先生はグイグイ来るねえ。
    そんなカッコ付けの台詞を云う奴なんて居ないよとか、テレビドラマで「はい、カット」という声が聞こえてくるような場面展開だなとか思うんだけど、この過剰性は堪らない。

    冒頭は浪速の町病院が舞台。地域医療を報われない貢献で支えてきたと褒め称えつつ、患者のカルテを抱え込む後進性を非難する。その視線は常に方向性を変える。
    いつもにようにいつものメンバーがすぐ揃って、あっという間のトップモードということはないが、面白さが次々重なってくる海堂先生の語り口を堪能した。

    検察庁特捜部の一匹狼。異色の府知事、厚生省から逸れた検疫官、登場する面々が一癖も二癖もあって、彼らの絡みが舞台劇のように展開していく。但し、彦根のことはそんなに印象に残ってなかったので、そんなにトンデモナイ奴だったっけという印象。イノセントゲリラを見返した方がいいか。
    最後の終結部も見事だけど、この後はどうなるのかな。村雨は鎌形と彦根のどちらを選択するのか。これは桜宮サーガと別筋で続くのかな。

    海堂先生にはアナキスト的思想があるんだな。底が知れない処があると改めて思った。

  • 帯には新たな海堂サーガの始まりと書いてあったが、桜宮サーガの一角を占める作品だと思う。新型インフルエンザが流行った頃、ウチの子が季節性インフルに罹患したために、親である私が1週間職場出禁になったことを思い出した。民衆の過剰反応だったな~と今にして思う。そのインフル騒動と、検察庁にまつわるストーリー、日本三分の計という壮大なホラ話の3本立ての取りとめのない一冊という印象。インフルエンザパニックが厚労省の陰謀という思いで読んでいたのに……

  • 素晴らしい夢物語だ。面白い。こんな発想ができるならば、夢想したくなる気持ちも分かる。 
    彦根が絡むとこうも物語が面白くなる。 
    正直言って震える面白さ。 
    私もこんな夢想してみたいなぁ。 さぞかし楽しいことだろう。

  • 最近インフェルノを読んだので、あぁぁ~…と。
    ウィルスは地球の抗ヒト薬剤のあたりね。
    まぁあんなに栄えていたという痕跡の残る恐竜だって滅びたんだから、人類だっていつかは滅びるんだろうなぁって気はしたりも。
    スカラムーシュがこんなところで活躍してて吃驚。
    モヒカン君はいいキャラだったなぁ。

  • 浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道は過熱の一途を辿り、政府はナニワの経済封鎖を決定する。壊滅的な打撃を受ける関西圏。その裏には霞が関が仕掛けた巨大な陰謀が蠢いていたー。風雲児・村雨弘毅府知事、特捜部のエース・鎌形雅史、大法螺吹き・彦根新吾。怪物達は、この事態にどう動く…。海堂サーガ、新章開幕。,"

    新たな架空都市として浪速府を設置し、2009年に発生したインフルエンザ騒動をモデルに新型インフルエンザ罹患者に接する浪速府の医師親子の奮闘と、その裏で繰り広げられていた浪速府知事・村雨弘毅と霞が関の官僚たちとの暗闘を描く。

    腐向け
    最初借りたときは厚生労働省の大阪出身の局長さんの話だと思ってたんですね

    そしたら医者親子のインフル騒ぎ・・・。

    正直あんまり・・・?と思ってたんですが

    出てきたよ!物語が一気に走り出しましたね!

    スカラムーシュ!!彦根てんてー!

    もう後半彦根先生大活躍!

    先生が出て来るとページ足りなくなるんですけど


    まず、インフルの大発生が霞が関主体の浪速府経済圧迫政策だったなんて・・・。

    おもしろい!でもそれ怖すぎるでしょ!

    だって、微毒のインフルエンザが嘘をつくことなく大変恐ろしいものだと国民に信じ込ませて

    浪速へ訪れる人を減らして経済制裁!


    しかも二部のかまいたち?だったかな。

    そこでなぜ浪速府がそんな目に合わされるかちゃんと出て来るのがわかりやすいですが怖いですよね。

    菊間親子の物語はそこまでの面白みはなかったんですよ。

    インフルのキットが浪速にしか配布されていない謎を解いたりいろいろしてくれましたけどね。

    そのあんまり・・・なシーンをぶちやぶったのが彦根先生です。


    彦根先生のぶち上げる論理はたぶん海堂先生自信の理論だと思うんですけど

    やってくれますね・・・。

    本当にすごい発想力だと思います。

    そしてそこまでデカい発想をぶちあげるのに最後は絶対AIセンターに流れつくこれぞ海堂スペシャル!


    今回の彦根せんせーの「日本三分の計」


    将来こんなことになったら本当にどうしようという不安ですよね

    この人の作品読んでると本当なのか嘘なのかどっちが現実なのかわからなくなってくる・・・。


    調子よくテンポよく読めていたのですが

    最後の最後・・・

    斑鳩からのオーダーを通し、彦根からのオーダーを蹴った村雨知事。


    もうそのことを彦根に教えてあげたくて教えてあげたくてたまらんでしたけど。


    てゆうかね、立場的には普通の医大生でその後普通の医者をしていたはずの彦根先生がここまで上り詰めるにはどれだけの苦労があったのか・・・考えるだけで本当に苦しい



    なのに、ぐしゃりと潰される計画。

    たぶん、彦根先生は普通の幸せなんかいらないんだろうよ

    もう自分の見えている莫大な夢をかなえるのに必死


    他の人なら夢にも思わない夢をかなえることができるかもしれない力をもってしまったのは不幸か・・・幸せか・・・。


    にしても俺無敵の名前を誇っていた斑鳩さんが鎌形さんの後輩なんてちょっと・・・きゅんときた。

    まぁ、鎌形さんにはすでに愛人が二人ほどいらっしゃるので残念!


    鎌形さんはたぶん女の部屋を確保した比嘉、千代田を自分のものだけに戻したかったんだと思うよ。

    うん。

    ただそれだけさ。

    この三人もよかったです。ぷまい!


    彦根先生と村雨知事の秘密の旅行よりこの三人の関係をはぐはぐしてるほうが面白い。

    にしても彦根先生がガサいれさせた理由が厚生... 続きを読む

  • 残り半分から一気に物語にひきこまれました。
    まるで寸劇のように大げさな展開についつい引き込まれてしまいまし。
    一連のチームバチスタの話に登場する人物も多く登場する本作。
    すっかり、世界観に没頭してしまいました。
    わざとらしいと分かっている演出にやられます。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||K
    資料ID:95140133

  • 新型インフルエンザに伴う、浪速経済の混乱。
    霞ヶ関の汚職や陰謀。

    面白いテーマで面白い。

    最後は、お約束のように「Ai」連呼で一気に冷めた。
    残念。

  • 面白かったです。
    白鳥さんや、彦根さんも出てきて。
    この作品は、彦根さんメインって感じでしたね。
    数年前の作品みたいですが、その当時の事件を巧みに盛り込んでいて、さらに後に起きる出来事も予言していたみたいで「海堂さんすごい」と思わされました。
    村雨さん、どこかで登場されてたみたいですね。
    前の作品も読み返してみようと思います。

  • 2016.1.29 ~ 2.9 読了
     大阪地検特捜部による厚労省・村木厚子の誤認逮捕事件、2010年の新型インフルエンザパニック、橋下徹・元大阪府知事による大阪維新の会騒動をミックスしたような物語。巧みなストーリー展開で破綻なく読ませる。

  • 「感情的リンチを避けるため文明人は理性を磨き、教養を身につけてきたのではないのか」(p.113)

    無知は恐怖を生み、恐怖は不安を煽り、不安は理性を揺さぶる。

    「理性的な自分」と「本能的な自分」は合わせて一人の自分だ。理性的に振る舞っていても、本能的に振る舞っていても、片方が居なくなることはない。

    「理性的な自分」にバトンを渡した方が良いこともあれば、「本能的な自分」にバトンを渡した方が良いこともある。大切なのは役割分担。

    「本能的な自分」に信頼されるように理性を磨いていかなければ、いざという時に「理性的な自分」にバトンを渡してもらえる筈もない。お互いに信頼できる自分でありたい。

  • 2015新潮文庫の100冊

  • 2015/07/30購入
    2015/10/15読了

  • パンデミックをどう防ぐか、という話かと思ったら、国の在り方にまで踏み込んでいて、自分にとってはスケールがでかくなってきました。
    どうやらシリーズ物のようなので、今までの登場人物が出てきて、どう対決し、どう共闘していくのかなんてことも描かれるのかな。
    このシリーズは完結しなさそうだな。

  • 大阪府知事が政治家引退を表明し、Middle East Respiratory Syndromeが韓国で広まる2015年6月に読み、味わい深かった。

  • 久しぶりの海堂ワールド。
    “桜宮サーガ”の枠を飛び出し舞台は日本全域に。

    まあ面白い。
    面白いんだけど……、まさしく、『“海堂ワールド”の第●章』的な様相が顕になってきた。

    海堂作品を未読な人にはきっと、何がなにやら分からなすぎるのでは……?

    ある程度は読んできた自分(バチスタ系4作+α、極北系2作、婦人科系2作)ですら、途中よく分からぬところがちらほらと……(笑)。

    ★3つ、7ポイント。
    2015.06.03.古。

  • 部ごとに主人公が違うのが斬新だった。
    ただ、キャメルについてもう少し詳細に描いてほしかった部分はある。
    彦根に魅せられた。相変わらず素敵。日本三分の計のとことか。
    今作だけでは消化不良感があるので、次回作が楽しみ

  • 平和な街に突如インフルエンザパニックが起きる。パンデミックものかと思いきや、途中から浪速市の政治をどうするかとか、よく分からない方向に進んでいってしまった…筋は通っているのかもしれないが、話が現実を超越しすぎててちょっとついていけなかった…

  • 新型インフルエンザに纏わるゴタゴタから始まり、官僚の押し引き、さらには日本という国のあり方にまで、話が及ぶ。こんな大風呂敷、これから一体どうするのだろう。
    開業医パート、検察パート、解剖率100%の町の話はそれぞれ面白い。開業医が奮闘する話1本でも、行けたと思うのですが。

  • パンデミックをどう抑えるか!?という話とは違い、結局は自治体の医療体制をどうするのか、
    という話になっている。想像していたものと違っていた。

  • 3つの一見関係ないストーリーが並行して進行するが、最後の最後で結びつく。その謎解きが少しあっさりしすぎているような。また、登場人物の描き方が少し浅い気がした。(白鳥も顔見世程度しか登場しないし)

  • 中盤まですごく面白くて、どうなるんだ!?とワクワクしながら読んでいたんだけど、尻すぼみだったなあ、残念。

  • だんだん政治色が強くなってきました。続きが読みたくなります。が、テーマが壮大になりすぎてきている感も。。。エンターテインメントから教育本にもなっていますように感じました。

  • 相変わらず面白い。しかし、「医療共和国」などと、発想の肥大化が見られるところが気になる。

    SAASに鳥インフルエンザ、そしてエボラウィルス。
    新しいウィルスが登場する度に、人は怯える。しかし、致死率の高いウィルスは蔓延せず、致死率の低いウィルスは蔓延するが人命への脅威とはならない。そのことに気付き始めたのか、今回のエボラウィルスには比較的冷静な対応が見られた。
    問題は、それを利用しようとする連中がいたことだ。

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浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道は過熱の一途を辿り、政府はナニワの経済封鎖を決定する。壊滅的な打撃を受ける関西圏。その裏には霞ヶ関が仕掛けた巨大な陰謀があった――。風雲児・村雨弘毅(ドラゴン)府知事、特捜部のエース・鎌形雅史(カマイタチ)、そして大法螺吹き(スカラムーシュ)・彦根新吾は、この事態にどう動く……? 海堂サーガ、新章開幕。

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