ぬるい眠り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7037
感想 : 592
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339238

感想・レビュー・書評

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  • ★3.2

    江國さん20代前半の短編集

    表題作の、ぬるい眠り がずっと頭に残る
    逝ってしまった夏、わかる人にはわかるだろうな。
    自分ではどう過ごしたかわからない季節も
    他人から見たらこういう感じなんだろうなあ

    ラブミーテンダー、こういうピュアもの、とてもすき

  • あんまり覚えてない3.5

  • 江國香織〜!
    タイトル作「ぬるい眠り」の雰囲気すきだった。小説家の耕介と浮気してて別れて、高校生のトオルと付き合って、弟の冬彦くんにも惹かれたりして。耕介の妻に嫉妬するあまり幽体離脱体験してしまったり、白蛇にうなされたり、相変わらず主人公の雛子が女っぽくてよかった。江國作品に出てくる無条件でめっちゃ優しいボーイたちすごく好きです。トオルくんがバイクぶっ放してきてくれるのも、わがまま言っても受け入れてくれるのも良い。
    ラブミーテンダー、夜も妻と洗剤、奇妙な場所、好きでした。幸せになれる。
    きらきらひかるの続編、ケイトウの赤、やなぎの緑もよかった。あんなに睦月と紺が好きだった笑子。睦月と紺があっさり別れてて、こんなもんだよあとおもった。紺の新しい恋人の姉目線からお話が始まる。紺と睦月が別れた後でも、やっぱりあの3人は何かで繋がっているみたい。それが愛なのか、執着なのか、わからんなあ。

  • 『きらきらひかる』の十年後を描いた作品目当てで買って読み進めてたら「これ買うの二回目だな」と読みながら気が付いた本。中学生の頃に江國香織作品が好きになって、新作ないかなーと探して間違って買っちゃったけど、それでも買って良かったかなと思えた短編集。お気に入りは他人の葬式に参列する趣味のある風変わりな夫婦「清水夫婦」と、目当てだった「ケイトウの赤、やなぎの緑」。「夜と妻と洗剤」もさっぱりとしてて好きだなーと思ったお話。「奇妙な場所」の三姉妹のような関係は羨ましいような感じがあるので、またたぶん読むと思う。

  • 表題作『ぬるい眠り』や、『きらきらひかる』のその後を描いた『ケイトウの赤、やなぎの緑』など9篇を収録した短編集。

    収録作品の発表年はバラバラで、古いものは89年、新しいものは03年と幅広い。
    しかし著者があとがきで語っている通り、どのお話にも著者の指紋がきっちりとついている。著者は好きな小説ばかりではないと語っているが、読者からすればどれも等しく著者らしさを感じずにはいられなかった。

    『ラブ・ミー・テンダー』がシンプルでわかりやすくて好き。
    他人の葬式に出席する夫婦を描いた『清水夫妻』の雰囲気も好き。若干小川洋子ワールドっぽいけど。


    <収録作品>
    ラブ・ミー・テンダー/ぬるい眠り/放物線/災難の顛末/とろとろ/夜と妻と洗剤/清水夫妻/ケイトウの赤、やなぎの緑/奇妙な場所

  • 私が今まで読んだ中でとても大人な小説でした。官能的だけど、人間らしくて、でもちょっと変わった人たちが多くて、明るい気持ちにはなれなかったけど、たくさん人がいる中の面白い人を遠目で観察してる気分になれました。

  • 「ぬるい眠り 」「災難の顛末」「とろとろ」がすき。
    みんな自分で機嫌をとってる

  • 災難の顛末

  • 江國さんの世界との独特の距離感、ふわふわしててトゲトゲしててでも愛おしい

  • 「清水夫妻」「奇妙な場所」が良かった。きらきらひかるの続編は読むのが怖かったけどなんだかんだで納得した気がする。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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