- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101347134
感想・レビュー・書評
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2010年5月10日読了。2010年93冊目。
面白かった。
良と対面した島田のシーンが印象的。 -
面白かったんだか、つまらなかったんだか、よくわからない。ものすごく緻密で、メチャクチャ乱暴な話なのだわ。狙っているのかもしれないけれど、筆致も、これでもかというくらいの書き込みと、ナゾで終わらせていいの?と思うほど省かれた部分があって、最後までその省かれた部分に「何かある」と思ってしまった私。でもまあ、凄い書きっぷり。
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原発襲撃の話らしい。高村薫ってつまんなくはないんだけどさっぱり記憶に残らない作家って感じ。
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どれを読んでも高村薫の本ははまる。ただ今回は終わり方に余韻を残すいつものインパクトが少し弱かった。
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面白いけれど、高村様にしてはまだまだまだ。
高村様の中では★3つ。
でも、他と比べると、★4.5個分。 -
ソ連からのスパイに親近感を持ち、彼の思い描いた原発への攻撃へと動き出す。
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これ読んで、凄くチェルノブイリに興味を持った。あとロシア語ね。喋りてー島田さんみたいにロシア語操りてー。「神の火」の江口のイメージは「リヴィエラ」のM・Gに似ている
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二重、三重のスパイ島田。彼は優しく父母の愛にも飢えている。スパイ活動のやりとりは手に汗握るが、さすがに原発の用語は、よくわからない。最後は日野ともどもかなしい。
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良が身柄を北朝鮮に捕らえられしまったことから、島田はみずからが北へわたることを条件に良を解放することを求めます。こうした彼の申し出により、アメリカ、ソ連、北朝鮮、日本の駆け引きが慌ただしくなっていきます。
そしていよいよ海上で良の身柄が引き渡されることになりますが、すでに彼の命はうしなわれていました。チェルノブイリから逃げ出した彼の身体は、放射能によってむしばまれていたのです。島田と日野は、良の計画していた原発襲撃のプランを彼に代わって実行するため、計画を練りはじめます。
ディテールの描写は精密ですが、リアリティのあるストーリーを求める向きには不満を感じるのではないかという気がします。時間の流れを追いながらクライマックスへと突き進んでいく最後のシーンは、美しいアニメ映画のようなイメージで思い描きながら読みました。