レディ・ジョーカー 上 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2861
感想 : 199
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347165

感想・レビュー・書評

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  • 太田光さんおすすめ本その2。

    まだ序盤ということで、上巻の最後からやっと物語が動き出した感じ。
    本格的な小説っぽい。
    全然先は読めず。とりあえず中巻へ。

  • 冒頭を読み終わるのに何時間もかかってしまった。睡魔の襲来が度重なって。難しくてあまりワクワクしないというのが正直な感想。

  • 上中下巻の3冊にわたる大作の始り。

    タイトル通り「レディ・ジョーカー」の始まりの部分。
    登場人物の背景や思いが中心に描かれ
    何をもってレディ・ジョーカーを始めようとしたのかを
    読者自身も考えさせられるような内容です。

    会社が背負う社会とは?
    レディ・ジョーカーの本当の目的は何か?

    上巻終わり3分の1から次のページが気になります。

  • 前半傑作。後半・・・。という感じでしょうか。物井清三が途中でやる気なくしてるからなぁ・・・。それに比例するように物語のテンションも下がっていく気がする。
    いや、本当に前半は面白いんですよね。それだけに何か残念に感じる。

  • 終了日:2010・6・6、なんか、マークスの時の透明さに近い印象を受けた。
    マークスは、私は闇に浮き立つ吹雪の白さの、暗夜があってこその危うい純白のイメージだな。
    照柿が激情と混沌の色だったから、何と言うかLJの薄暗さと表裏一体の曖昧な透明度を持った石灰の色が際立つのか。
    どちらかというと物井たちのパートが一番興味深かった。

  • 日之出ビール社長の誘拐事件、物井清三、競馬場、部落解放同盟、合田警部補、加納検事、白スニーカー

  • WOWOWのドラマがきっかけで購入。
    糀谷周辺を偶然立ち寄ってたり、ドラマで一瞬仕事に関するモノが映り込んだりで、個人的には興味深かったです。

  • 読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:1/4-1/19(16日くらい)

    あらすじ: 空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響く……。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に侵食されているのだ。ジャンルを超え屹立する、唯一無二の長編小説。毎日出版文化賞受賞作。(裏表紙より)

    感想: 社会派ミステリーでした。かなりじっくりと人物描写や物語を描きこんでいますが、文章が巧いのですらすら読ませます。1巻の半分を過ぎてようやく犯罪を考え始める犯人グループ。動機ははっきりしているわけではないけど、それまでの彼らの心理描写によってなんとなく納得。
    日之出ビール社長誘拐計画はなかなか面白い。普段普通のミステリーばかり読んでいるとほお~って感心。
    社長誘拐は実行され、数日で解放されます。
    どうして解放?
    中篇に続きます。

  • 全3巻ようやく読了しました。
    読み応えありました。

  • 大企業を恐喝する事件を犯人、警察、記者
    それぞれの視点から物語が展開します。
    単なる恐喝犯⇔警察・被害者の構図ではなく
    事件によってあらわになる
    人間の本音や犯人側の人生のジョーカーをひかされたという
    不運な状況などさまざまなものが渦巻いていて
    それぞれの登場人物に感情移入しながら読めました。
    髙村さんの描く男たちは身の内に制御しきれない何かを持っていて、
    それが社会の欺瞞とかに複雑に化学反応みたいになるのを
    描くのが上手だと思います。

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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