- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101351834
作品紹介・あらすじ
人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう。旅の終わりに、あの約束は果たされるだろうか-。大人になろうとする少年のひと夏の冒険。軽やかな文章が弾ける、ポップでクールな青春小説。
感想・レビュー・書評
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Winding Road
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いろんな作家の作品は読んでみるものです。「青春時代」は、私にも確かにあったような幻覚を見た?・・・・無かったような気がするが。
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特別気負うことなく東大合格、あっさり財務省に就職を決める兄。何をしても完璧な兄の背中を必死で追って、東大B判定まで結果を出した彰二。
ところが、彼は貴重な18才の夏休みに受験勉強を放り出し、兄の残した空色のキャデラックで旅に出た。偽の運転免許を携え、次々とヒッチハイカーを拾いながら西へと向かう彰二の7日間。助手席にはスタイル抜群の美人を乗せて。
夏の空に空色のキャデラック、爽やかな外装そのまま、メロンソーダのように弾ける青臭くて透明な瑞々しいお話だった。
馬鹿馬鹿しいイチゴ飛ばし競技に大事な約束を賭けて挑むシーンがいい。
お兄ちゃん、欲しいなぁ。 -
中途半端な優越感、中途半端な劣等感、わかるなぁ。杏子ちゃんのキャラがいい。
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若くて、ポップだなー。
娘の歳で読んでたら、星5つだったかもしれない。 -
事件も事故も起きない。けれど、人生には必要な旅。
追い続けた幻影との訣別。
心が少しだけ豊かになれる一冊。 -
だいぶん前から本棚にあって、読んでなかった本。
兄が残した車に乗って、大学受験前の夏休みに無免許でヒッチハイカーを乗せながらの旅。
せっかくたくさん地名が出てくるのに、あまりその土地の感じがなかったのが残念。
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読みやすく一気読みしてしまった。まさに青春小説で、共感できる部分が多く感情移入できた。
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橋本紡さんの本はいつもなんだか優しい。
安心して読んでいられる。
ヒッチハイカーを拾いながら
長距離を旅する若さはもう青春
優秀なお兄さんの幸せが深いなぁ。