空色ヒッチハイカー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101351834

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が青臭くて嫌いになれない。最後のいちご飛ばしはよかったな。

  • 内容…★★★★
    人物…★★★★
    文体…★★★★

    橋本紡は、イケメンを書くのが上手いなと思う。

    またイケメンなお兄ちゃんだよ。
    なんだか下らないような、深いような。

    まるで全てが解決したように爽やかなラストだけど、
    結局のところ現状維持で、それがよかったのかどうかも書かれてない。
    杏子ちゃんも何者か分からないまま。

    これぞ青春って感じでした。

  • 兄の残したキャデラックに乗って、大学受験を放り出して旅にでる弟の話。


    道中さまざまなヒッチハイカーを拾っていきますが、あくまで主人公にスポットを当てた青春小説。
    ヒロインの杏子ちゃんがいいアクセントになってます。


    兄ちゃんがカンペキなのはわかるが、弟もなかなかのものだぞおい(笑)


    終始爽やかで、いい意味でも悪い意味でもサラッと読める話でした。

  • 最近ずっと橋本紡さんの本だけを読み漁っていたから,そのテンポに慣れてきたのかな.あっという間に読めた.

    杏子がちょっと嫌いな感じの女の子だなぁと思った.
    嫌いなんじゃないか…なりたくてもなれないから羨ましいんだ.
    さばさばしてるように見えて,繊細なところもあって,人の気持ちが考えられる...それと,あの……スタイルの良さは卑怯(^_^;)

  • 図書館で借りて読みました。青春ロード小説、というところかな?

    個人的にヒロインの女の子はどうなの?と思うところが多かったのであまり好きなタイプではありませんでした。でもああいう感じの振りまわす系かわい子ちゃん、好きな男性が多いんだなあと改めて実感しました。まあ外見が可愛くなくては許されないんでしょうが。嫌だ、と言っている人間にバンジーを強要するのがどうかと。しかも携帯とかを使った脅迫が笑えない、というか可愛いの度を越してる気がするんですが。

    個人的に昔のオールドカーということで彼らがみた映画はアメリカングラフィティかと思ってました。違ったんですね。

  • 2012/08/15読了

    免許作成中に読みました~
    ここで読んでいいのか?と思うような出だしだった(笑)

    今はもういない完璧な兄との思い出を想起しながら、レストアしたキャデラックを使ってヒッチハイカーを乗せながらただ西を目指す

    伏線もうまく張られていて、色々と「やられた!」って感じもした。すごく丁寧なつくりで、読みやすかったし共感できるところもあってよかったなあ
    杏子ちゃんの、不完全でもそれを隠そうとしない、等身大の人間味 …っていうのかな?まあ勝手にそう言ってみるけど、彼女のそうしたところがすごく好きだし
    僕の、思春期にしか感じることの出来ない、戸惑いや不安、そして兄に対する複雑な感情なんかも、痛いくらいに滲み出ているんだ。
    そんな中で出会う人々の方向や、温かさや、思いや…そういったもの
    旅人であり、キュートな彼らとの出会いが、僕やあるいは杏子ちゃんの心に何かを投げかけるものだったんじゃないかな

    お気に入りのエピソードは、おじいさんがキャデラックの運転席に座るシーン
    絶望の中で、わずかな光が見えた。
    好きなシーンは、「僕は悪役(ヒール)だ」と、僕が杏子ちゃんを抱き寄せるところ
    ナマイキな、でも、一番「大人」に近かったところだと思うね。
    ある意味、成長したところだと思うし

    全ての旅人に読んでもらいたいなあ~、なんて、思った一冊。

  • ■書名

    書名:空色ヒッチハイカー
    著者:橋本 紡

    ■概要

    あれほど憧れ続けた兄貴の背中を追いかけて、18歳の夏休み、僕は
    何もかも放りだして街を出た。兄貴の残した年代物のキャデラック
    に免許証。抜けるような夏空。ミニスカートにタンクトップの謎の
    美女・杏子ちゃんが、旅の相棒。個性あふれるヒッチハイカーたち
    と一瞬の出会いを繰り返しながら、僕は、ひたすら走り続ける!バカ
    だからこそ、突き進める。真面目だからこそ、迷わない。―究極の
    青春小説。

    ■感想

    青春小説ですが、いかんせん無免許運転という設定だけはどうかと
    ・・・
    高校生と運転という組み合わせをする場合、そうするしかないのは
    理解できますが、これ、無免許運転の実被害者からみたら、最低の
    設定でしかないですね・・・
    まあ、万人受けする小説の設定は無いので、ここは割り切って読む
    ことにしました。

    本作は、"目標を見失った人間の暴走と成長"というのが軸となって
    いるのかな?と思いました。
    目標(兄)を見失った人間が、全てを兄のせいにして、その兄に文句
    を言いに行く物語です。

    兄貴は作られたレールを、自分の意思で踏み外し、新しい道を切り
    開いていいきますが、それに納得できない弟(主人公)は、最後まで
    ダダをこねます。
    頭ではわかっていても、そんなに簡単に感情で納得できない描写が
    上手に描かれていると思います。
    物語の設定自体は面白いし、途中のヒッチハイカーとの絡みも良い
    ゆるさ具合です。
    (少しセックスの描写が多すぎる気もしますが・・・)

    自分で自分の道を決めるのは、本当に大変で素晴らしい事なんだな~
    と改めて感じました。

  • 【「室工大 学生教職員のおすすめ本 2011」による紹介】

    バカなこと、したくなることありませんか?自分はこの本を読んで、無性に“冒険”がしたくなりました。受験勉強中の18歳の主人公は、夏休みに目標を失ってしまい旅に出た、兄の残した車に乗り、とりあえず西に向かう。この思い切りの良さがどことなく気持ちよかった。本の内容を要約すると、文中にもある通り「ひとりの男の子と、ひとりの女の子が、ただ車に乗って走り続けるだけの話」になってしまうのだけれども、それだけではない(と思う)。読んでいて、道中での様々なヒッチハイカーとの小話、その他愛のない話もヒッチハイカーの女の子との旅もどこか羨ましかった。そして自分も何かバカらしいことをしたい、躊躇してないでとりあえずやってみるか、と思わされました。ヒッチハイカーになることも、ヒッチハイカーを拾うこともそれだけで勇気が必要。普段の生活もそうだと思います。大学生活も長い人生からしたら短い期間。その期間を楽しむためには、ヒッチハイカーのように一歩踏み出すこと、『思い切って、とりあえず、やってみる』そんなことが意外と一番大切なことなのかもしれません。

    高橋 挙/建設システム工学科・4年

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00343752

    #室蘭工業大学読書推進プロジェクト企画「室工大 学生教職員のおすすめ本 2011」により紹介されたものを許可をいただき掲載しています。

  • 青春真っ只中の18歳。ヒッチハイカーを拾いながら神奈川から九州まで車で旅をするお話。主人公は次々現れる同乗者との出会いを通じて何かを掴み、何かから解放される勇気をもらう。

    どんな時代にもひとは悩んで乗り越えていくもんやけど、この年代の悩みは格別に眩しいと思う。

    より良い未来があることを無条件で信じられる年代だから。

  • 何か足りないような、話に落とし前がついていないような…と思った後で解説を読むと少し納得するかも。ただ主人公は女の子に対して欲目を向けすぎというか、そんな目でばかり見てるのかよという感じであまり好きではなかった。男の子ってこんなものなんだろうか?

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