向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 3547
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355511

感想・レビュー・書評

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  • 最初からなんとなく予想ができる展開と、ミカの存在しない感や誰が一番ヤバイ奴なのか、最初からしっかり書かれているので驚きはなかった。
    こちら側にフェアなトリックだと思う。


    文章がとても読みやすく引き込まれた。
    先が気になって一気読みできた作品として評価しました。


    最後はとにかく切なくて。
    早くあの子の孤独に気づいてあげて欲しい。

    周りの大人たち何してんの。

    まだ生き物相手と話しているだけましで
    このまま行くと多重人格者になりそうな…。

    彼なりの内に籠り、自分を守る手段に切なくなった。

    私はこの作品結構好みです。

    追記ですが…
    動物虐待でサイコ感出すのそろそろやめないかなー。
    動物好きとしては、なんか本当辛い。
    残虐な描写に愛犬2匹を思わず抱きしめてしまった。








  • 読み物としてはスラスラと読め、何度も自分の中で盛り上がりを感じることは出来た。

    しかし、冒頭から亡くなった級友のS君が蜘蛛となって蘇り、自分の死体を探して欲しいというくだりから???大丈夫か?最後まで読めるか?と思いながら読み始めたことは事実。

    読み進めながら感じる違和感は物語の後半で一気にその謎が解き明かされ、本作が間違いなくミステリー作品であることを再認識させられる。

    物語の最後、感じた感想は読者によって十人十色であろうが、個人的にスッキリ感と読み終えた満足感は☆3つというところか。

    ただし、著者の筆力はしっかりと感じることができたので、他の作品も読み進めていこうと思う。


    内容(「BOOK」データベースより)
    夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

    • moboyokohamaさん
      私はこの作品を読み終えた時に意味を理解できずに混乱したのではなかっただろうか?
      そんな記憶が残っています。
      私はこの作品を読み終えた時に意味を理解できずに混乱したのではなかっただろうか?
      そんな記憶が残っています。
      2019/11/23
  • しばらく積読していたものから。
    最近は人の死なないミステリーばかり読んでいたので、最初の同級生の死で「え!(あまちゃん風に言うと「じぇ!(‘ j ’)/」)」となり、続いて“僕の家はゴミだらけだった”で「え!え!」となり…あっという間に引き込まれ、一気に読んでしまった。
    ミステリーの中に不思議な要素も入っていて読み進む度に驚きの連続だった。妹の事は途中から薄々勘付きはしたが…恐ろしい真実、そして衝撃の結末!これは忘れられない一冊になりそうです。

  • 今までで、そしてこれからもおそらくNo.1のミステリー小説。序盤から独特の雰囲気、世界観を醸し出し、スリルも楽しめる。感情移入も驚くほどしてしまい、2転3転する物語でずっと面白かった。最後は賛否両論あるが、この世界観を壊さない最強の終わり方ですごくよかった。

  • 何かをずっと覚えておくということは、大変なことだ。しかし何かをわざと忘れることに比べると大したことはない。

  • 読書系YouTube「ほんタメ」でおすすめされていたので読んでみました。道尾秀介さんの作品初めて読みました。けっこうグロかった。でもやっぱりミステリーはおもしろい。続きが気になってどんどん読めました。まともだと思っていた主人公が実は…。ミカも実は…。刑事2人が怪しいのかなと思ったりしましたが、全然違った(笑) 道尾秀介さんの他の作品も読んでみたいです。

  • 途中に出てくるミチオのサイコパス感やペドフィリア感、終盤手前のミカの気持ち悪さ、終盤の怒涛のSF感、好き嫌いかなり分かれるなーと思いました。ただ、だいぶスラスラ読み進められたので、ある程度は満足かなと。
    ミチオの本名とか岩村先生の素性とか、もっと伏線になってもよかったのにとも思いました。あとは、読み終わってからプロローグ読んだけど、あんまりしっくり来ませんでした。自分の力不足。

  • 話の流れや真相の内容が独特で、凄くインパクトがあった。ミスリードに強引さを感じるが、最後の最後で伏線が回収されて見方が変わり、なんとも言えぬ読後感だった。
    読み終えてからタイトルを見ると、
    ああ…向日葵ね……って感じ笑



    ミスリードが正解の話も見てみたかった。
    この本を一言で言えば、転生。

  • ずっと気になっていたこちらの作品。道尾先生の文才に引き込まれるように、一気読みしてしまいました。猟奇的で陰鬱なストーリーには思わず舌を巻きました。ラストも読者に結末を想像させる展開で、モヤモヤ残るものもありますが、それがまた癖になると言うか、、、解釈の正解が無い。これこそそれぞれの自分の物語。またいつか再読したい。

  • 最後にまさかの事実が。どうしてこんな物語が出来上がったのか、モヤモヤするが面白いことには変わりない。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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