- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101355542
感想・レビュー・書評
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ドラマとは全くの別物で読みやすかった。
蓮介が主役だったドラマとは違い蓮介、弥生、シュウメイの三人を視点に描かれる物語。その中ではメインはドラマには未登場の弥生。
この弥生の心情が見どころ。笑いもあって心が温まるストーリーだった。
弥生に共感できるところもあった。
道尾秀介といったら最後にどんでん返しのあるミステリー作家のイメージがあったけど、そうでないこの作品もレベルは高い。
ドラマよりこっちの方が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりにただただ好き!となる本に出会った感じ。途中であれ、これ誰の本だっけって作者を見返したくらい、道尾秀介っぽくない文章だったけど、あとがきを読んで納得しました。確かに読んでる時ずっと映像が脳内にあったかも!雨とか風景の描写、ここまで分かりやすく表現されるのねって思ってたらそういう事だったのか。
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道尾さんのなので手に取った。
読み始めて途中で題名をあらためて見て「あれ?」
そうです、キムタク主演の月9「月の恋人」でした。
道尾さんの小説、ドラマ化されたのがあったんですね。知りませんでした。
気がついてから、主人公蓮介のしゃべりが頭の中でキムタクになってしまってちょっと読みずらくなってしまいました。
台詞も「おたく」とか呼びかけていていかいもキムタクって感じで。
あとがきを読むとドラマ化ありきの書き下ろしだったんですね。ひょっとしたらキムタクを意識しての台詞だったのでは。
ドラマは残念ながら一部しか見ていないのですが、この小説は面白く一気に読んでしまいました。(あとがきによるとドラマとは人物像が違うようです)
読後感もよく王道のラブストーリー!!
ただ道尾さんの小説のような気がしませんでした。 -
マルチな才能を発揮する作家、道尾秀介。
ジャンルの域を超えて、道尾秀介の作品は面白い。『ラットマン』でも恋愛要素がみられたが、本作は純然たる恋愛小説。
とてもすっきりと、とても爽やかに読み終えた。