月の恋人: ―Moon Lovers (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 999
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355542

感想・レビュー・書評

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  • ドラマとは全くの別物で読みやすかった。
    蓮介が主役だったドラマとは違い蓮介、弥生、シュウメイの三人を視点に描かれる物語。その中ではメインはドラマには未登場の弥生。
    この弥生の心情が見どころ。笑いもあって心が温まるストーリーだった。
    弥生に共感できるところもあった。
    道尾秀介といったら最後にどんでん返しのあるミステリー作家のイメージがあったけど、そうでないこの作品もレベルは高い。
    ドラマよりこっちの方が好き。

  • 久しぶりにただただ好き!となる本に出会った感じ。途中であれ、これ誰の本だっけって作者を見返したくらい、道尾秀介っぽくない文章だったけど、あとがきを読んで納得しました。確かに読んでる時ずっと映像が脳内にあったかも!雨とか風景の描写、ここまで分かりやすく表現されるのねって思ってたらそういう事だったのか。

  • ドラマの結末も気になる・・・。

  • 道尾さんのなので手に取った。
    読み始めて途中で題名をあらためて見て「あれ?」
    そうです、キムタク主演の月9「月の恋人」でした。
    道尾さんの小説、ドラマ化されたのがあったんですね。知りませんでした。
    気がついてから、主人公蓮介のしゃべりが頭の中でキムタクになってしまってちょっと読みずらくなってしまいました。
    台詞も「おたく」とか呼びかけていていかいもキムタクって感じで。
    あとがきを読むとドラマ化ありきの書き下ろしだったんですね。ひょっとしたらキムタクを意識しての台詞だったのでは。

    ドラマは残念ながら一部しか見ていないのですが、この小説は面白く一気に読んでしまいました。(あとがきによるとドラマとは人物像が違うようです)
    読後感もよく王道のラブストーリー!!
    ただ道尾さんの小説のような気がしませんでした。

  • マルチな才能を発揮する作家、道尾秀介。
    ジャンルの域を超えて、道尾秀介の作品は面白い。『ラットマン』でも恋愛要素がみられたが、本作は純然たる恋愛小説。
    とてもすっきりと、とても爽やかに読み終えた。

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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