- Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101388618
作品紹介・あらすじ
恋人の隠し事に突然ひらめくピッコン!の謎。原稿料をめぐる文筆業界の秘密。大破したタクシーで血まみれ運転手が見せた驚きの行動――。ときにゆるり、ときにぴーんと。いろんな視点で眺めれば、日常が隠す不思議の種は、みるみる哲学に育つ。やわらかな言葉がひらく新世界の扉、週刊新潮の人気コラム「オモロマンティック・ボム!」が一冊に。「夏の入り口、模様の出口」改題。
感想・レビュー・書評
-
ニヤニヤ笑ってしまう面白さ。
三浦しをんさんのエッセイは、私のオタクな部分が「これは私が書いたのですか?」的な気持ちになるのだが、川上さんのエッセイは私のオタクじゃない部分が「これは私が書いたのですか?」的な気持ちになる内容だった。つらつらと友人に手紙をしたためているような、そんな親近感。
普通の日常の事を飾らず普通の言葉で書いている感じが良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
後半になるにつれ、じわじわと面白いエッセイ。
週刊新潮の連載をまとめた本だと知り、家にあったバックナンバーの目次をチェックしました。
「オモロマンティック・ボム」は今も大人気連載中のようです。
マムシの話で、やはりじわじわ面白かった。
これからは「オモロマンティック・ボム」だけでも読もうかしらとも思ったり。
この本の中で一番面白かったのは、マズいラーメン屋さんが登場する「看板に偽りはあるのですか」の回。
大爆笑でした。
下水のような味のラーメンって、それはそもそもラーメンということで良いのか?
そして明らかにならない塩ラーメンの謎…。
いやはや興味深い。
マズいお店に当たる時は、失敗したーって笑って言い合える人と一緒がいい。
笑える思い出になるかどうかのそれは大きな分かれ道だと思う。
そして、もう一度「塩」の謎に挑んでくれるノリの人だったら言うことなしだなぁ。 -
川上さんのエッセイめちゃくちゃ好き!
-
半分ほど読んで積読になっていたのを、読んだ。完全に逃避。
言葉の使い方や着眼点が相変わらずオモロいな、と思った記憶。 -
川上未映子が週刊新潮に連載していたコラム集。残念ながら川上未映子色が薄い。『わたくし率…』や『乳と卵』に見られたあの過激さや瞬発力がないのだ。日常から非日常に突きぬけないのだ。33歳という年齢のせいなのか、あるいは大手週刊誌への連載が彼女を保守化させてしまったのだろうか。週刊新潮の読者層はよく知らないが、想像するに50~60代男性といったところか。1年後にも継続しているところをみると彼女の連載は好評だったようなのだが、オジサンの読者たちは彼女のコラムをどんなふうに楽しんでいたのだろう。私には不可解である。
-
週刊新潮で連載していたエッセイ。軽妙でテンポの良い文章、大阪の人だな~と思う何となく。読んでて心地よい。ボケとツッコミもあるし。
-
疲労回復!
永井均再履修を決意 -
すっきりとしつつゆる賢い感じの文章でそういう文章を読んでいると落ち着くという意味でいい感じかもしれない。えてして等身大の思ったことが書いてあり肩肘張らずに読めて愉しかった。
-
面白かった。テンポがよくて楽しい。川上さんの小説は読まず嫌いで手を出してないけど、エッセイはまた読もう。