放浪大名 水野勝成 (新潮文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101389820

作品紹介・あらすじ

十六歳での初陣から七十五歳で参陣した島原の乱まで六十年、戦国の乱世を鑓一本で駆け抜けた水野勝成。刈谷城城主の父から勘当された勝成は、豊臣秀吉から知行を授かるが、諍いを起こし逃亡するはめに。西国を放浪する勝成は、佐々成政、黒田孝高、小西行長ら名だたる武将に仕えるが……。敵から「鬼日向」と恐れられた勝成が、福山藩十万石開祖の名君として称えられるまでを描く歴史小説。

感想・レビュー・書評

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  • 順風満帆で歌舞伎者のイメージだったが、人生をなぞってみると、20代、30代はほぼ放浪者だったという事実に驚き。

  • 期待をしていたが…。本人が回顧する形式であったが、物語形式の方が良かった。

  •  面白い❢
     地元と言うこともあり、誇らしく思います。
     戦国から太平の時代〜凄まじい勢いで進み続けた、骨のある武将である。

  • 鬼日向と恐れられた水野勝成が自分の生涯を子の勝俊、孫の勝貞に語る様に物語が進んでいく。
    信長の武田攻めの高天神城の戦いで初陣を飾り信長から感状をもらう。その後家康に従い天正壬午の乱、織田信雄の与力として小牧長久手の戦いで活躍するも父忠重との軋轢が生まれる。その後、不正をした家臣を切り捨てたことで確執は決定的となり出奔、父から奉公構にされる。
    その後、秀吉に仕え紀州雑賀攻め、四国攻めに参加し、摂津国豊島郡神田の知行を得るも秀吉と不仲になり出奔、刺客を送られる。その後、九州を転戦し、流浪生活が始まるが関ヶ原の戦い前夜、家康に陣借を願い父との講和を条件に認められる。関ヶ原の戦いでは大垣城攻めを担当するも謀殺された父の旧領三河刈谷の相続が認められたのみで加増はなかった。大阪の夏の陣では家康の名を無視し自ら槍を奮い一番槍の功名と後藤基次隊を壊滅させ、渡辺糺にに深手を負わせ、薄田兼相、明石全登を討ち取るが度重なる軍令違反により戦功第二位とされ、大和郡山6万石を得る(後秀忠の代に福山10万石に加増、民政に力を入れ福山藩の基礎を築く)。家光の命を受け75歳で島原の乱にも参陣した。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。法政大学経営学部卒。会社員を経て執筆活動に入る。2006年『びーどろの宴 淀屋闕所始末』で作家デビュー。2016年、織田信長岐阜入城450周年記念プロジェクトの一環として『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』を刊行、同作で第23回中山義秀文学賞候補。2016年、歴史時代小説作家集団・歴史小説イノベーション「操觚の会」創設に参加、副長を務める。2017年「居眠り同心 影御用」「佃島用心棒日誌」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。「無敵の殿様」「闇御庭番」「御蔵入改事件帳」などの人気シリーズの他、『労働Gメン草薙満』『ブリザード D6犯罪捜査チーム』など現代小説も手がける。

「2023年 『観相同心早瀬菊之丞 死のお告げ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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