- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101401232
作品紹介・あらすじ
新しい仕事を決めた彼女が選ぶ蜂蜜色のパンツスーツ。アバンギャルドな黒い服につけるベビーパールのネックレス。覚悟を持って白い服をまとうゴージャスな美人。ハイヒールを脱ぎ捨て、ブーツに着替えた女。テキパキ仕事をこなす36歳の彼女のウエディングドレス…。美しい人は自分の伝え方を知っている。自分を再発見したいすべての女性にとって、おしゃれはきっと味方となる。
感想・レビュー・書評
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この本に15年前に出会って、住宅の仕事をしようと思った
いまでも、ときどき繰り返し読む
わたしの夢がつまった本
着ることは生きること
ファッションは人生そのもの
ファッションからインテリアへつながっていく不思議な話
ひとつでは、ただの服も、ひとつずつ集まって
何枚ものワードローブになると
そのひとの人生が見えてくる
たったひとつのイスを選んで、
テーブルを選んで、カーテンを選んで、好きが集まって、自分そのものを作っていく
見えないはずの内面が、目の前に現れる
自分を客観的に見るように、それを見て、方向性を考える
暮らしの方向性を考える
それは、自分そのもの
ファッションがインテリアにつながって、そのひとそのものへつながる
ファッション、インテリアを変えて、自分を変える。世界が変わる
そんな可能性の本詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一章「異国の女」の描写が素晴らしい。
ファッションジャーナリスト、エッセイストである著者は、イタリアやフランスの女たちを服の着こなし・身のこなしを、その人の生き方や性格と同じようなレベルで語っている。アジア人の女性や、日本人である著者自身についての、欧米人とはまた異なるセンスについても、非常に感覚的ではあるけれども、とても、うんうんと納得することが多く感心した。私は特別にファッションに煩いわけでもないけど勿論専門知識もない。とは言っても「服を着る」ということが私たちの日常感覚に強く結びついていることはよくわかるような気がした。
本に書かれていることの多くは、著者がファッションの世界で働き生きてきた中で感じてきたことのエッセイとなっている。日本人が欧米のファッション界で働いてゆくことは厳しい世界であったのであろうが、多くの日本人がこの分野で活躍中であることは、「美」という感覚の世界で認められる何かを発揮する特質を持っていることのようにも思う。
『服というものは人の身体に合うというよりも人の精神に合うものだ』という言葉が冒頭に出てくる。本のタイトルもそうだが、非常に面白い捉え方だった。「服を着こなす」ということの意味が本の中で展開されていくのは、非常に楽しい本だった。
なにより、女性の美しさが随所に薫る文章を楽しめた。 -
オススメ!
ナゼそれを選ぶのかって視点は面白いしそれをどう感じたかを書き表してくれる言葉の選び方もスキ。
イタリア女の二の腕。いい。すごくいい。憧れる。
リゾートの時間に合わせた装いはちょっとハードル高すぎるけど、自分はどうなりたいのか、考えるきっかけにはなります。