美の神たちの叛乱 (新潮文庫 れ 1-14)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101405148

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  • “フランス人モデルに変装して扼殺された日本人女性。労作に描かれたモデルの右目を撃ち抜いて自殺を遂げた、かつてのフランス画壇の巨匠。そしてロンドンのホテルで絞殺された女装の男性。すべての事件は、あるセンセーショナルな贋作を巡る謎がもたらしたものだった……。香港、ニューヨーク、ロンドン、パリ。愛の迷路は国際都市を結んでゆく。絢爛たる世界を舞台に描く渾身の長編。”―裏表紙より。

  •  国際都市を股にかけた、ルノワールの贋作を巡るサスペンス小説。
     ニューヨーク、ロンドン、香港、パリ。
     画壇の巨匠、モデル、画商、殺し屋、ジゴロ、元女優、画家の卵etc.。
     舞台も国籍も性別さえも入れ替わり、二転三転する場面展開と、正体不明の人物らが複雑に絡み合う。
     彼は、彼女は、騙し、欺き、闘い、愛する。
     モノの真贋とは、相反する心の真偽とは。
     人間という生き物の不可解さ、醜さを内包した、奇妙な美しさを感じさせる美術ミステリ。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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