仙人の壺 (新潮文庫 み 29-4)

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  • 新潮社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101410340

感想・レビュー・書評

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  • 中国の昔の人は不思議なものに対していきなり棒でぶったりして乱暴だ、と作者も解説してますが、たしかに。え、そんなことするの?連続です。一番好きな話は『怪異』書を読んでいると突然窓か巨きい手が出てくる、無視してもまた出てくるから、手の平に大きく名前を書いたら、手が困って泣き出したから水で落としてあげる。名前を書くときの、不機嫌そうな顔がいい!ンもう!って感じ。

  • [北村薫さんが解説を書いている]
    前を不思議な電車が通るように― 北村薫

  • 2018/03/30 18:55:05

  • なんかのお約束で、潮出版で発行された『チャイナ・ファンタジー』の本が、新潮社から刊行である。
     北村先生のツッコミ付きである。
     あと、北村先生はこのシリーズの中から選んでアンソロジーを編んだ際、一話はわざわざ選んでわざわざ代へたさうである。うむうむ。そんな感じの話である。
     『斧の時間』に出てくるをっさんが、作者に似てゐると夏目房之介先生がなんかで指摘してた気がする。

  • この本は、中国の怪談を集めて、マンガ+説明文にしてあります。
    マンガは南伸坊さんらしい伸び伸びとした線で、古い中国の世界にとてもあっています。絵も楽しめるし、その後のちょっとした解説も楽しめるお得な本です。落ちが摩訶不思議な感じになるのでネタバレはもったいないですよ。ぜひ本を読んでみてくださいね。

    ネタバレはしません http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120405/1333594625

  • 優秀な人間とそうじゃない人間の作り方の話が印象的。

  •  南伸坊氏による、中国の古典に題材をとったマンガと解説集。
     日本の『今昔物語集』などもそうだが、古い物語には筋が通っていなかったり、落ちがなかったりするものが結構ある。しかもここで扱われているのはいわゆる「志怪」「伝奇」と言われるもので、妖怪やら仙人やらが出てくる。落ちはないは、筋は通らないは、出てくるのは妖怪・仙人のたぐいやら、で何とも混沌とした様相を呈している。
     けれども、南氏の妙に力の抜けたマンガと、飄々とした解説とがいい味を醸し出し、これはこれでアリだと思えてくる。きちんと構成ができていなくても、なにが言いたいんだかちっとも主張が伝わらなくても、そもそも何かを伝えるべきものでなくても、全くもって構わない。
     濃い、重い本ばかり読んでいると、こうしてさらっと読めて、ふうん、と感慨を与えてくれる本が有り難い。

  • 欲しい本。
    「李白の月」はとてもおもしろかった。
    ゆえに似たような内容であると思われるこれもぜひ欲しい。

  • 中国の故事を伸坊流に描くとこうなると言う話。
    淡々とした語り口のマンガで読み易い。

  • 仙人の話を聞いてるようなかんじ。はて、どれくらい時間がたっただろうか。。。

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著者プロフィール

南 伸坊(みなみ・しんぼう):1947年東京生まれ。東京都立工芸高等学校デザイン科卒業、美学校・木村恒久教場、赤瀬川原平教場に学ぶ。イラストレーター・装丁デザイナー・エッセイスト。雑誌「ガロ」の編集長を経て、80年よりフリーとなり、イラストレーション+エッセイで活躍。著書に『私のイラストレーション史』『笑う茶碗』(ちくま文庫)、『おじいさんになったね』(だいわ文庫)、『本人伝説』(文藝春秋)他多数。

「2024年 『老後は上機嫌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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