ヴァンサンカンまでに (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425351

感想・レビュー・書評

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  • 令和に読むものじゃない、時代錯誤も甚だしい、昭和的価値観のミソジニー特盛りお腹いっぱい小説。
    だけど嫌悪感を抱きながらも読み進めてしまう。展開も平凡なのに。なぜだろうか。

  • ラストがもう少し面白い展開になっていたら
    それなりに楽しく読めたのかもしれない。
    ちょっと残念。
    でも、意外と世の中こういう人達は多いかもしれない。。。

  • う〜ん、恋愛系はやっぱりあまり興味が無いかも…

  • 12.07.08読了。愛人も恋人も持ち人生勝ち組ゲームみたいな感覚で恋愛をする中江翠。結局最後に上手くいかず、両方とも失うっていうか本気で好きじゃないって自分も気が付く。簡単にあまり考えたくない時に読むにはちょうどいい本。なにかを感じたい時に読む本ではない。頭で計算しての恋だの恋愛だのはう〜ん、どうでしょう。

  • 普通のOLの打算的な恋愛と不倫のお話。
    いつもの乃南アサさんの作風じゃないな〜、と思って初版を見たら、なんと18年くらい前の作品だったんですね!びっくり。
    それにしては時代を感じさせないなと思う。ケータイとかのツールが増えたとはいえ、結局20年経ってもOLの日常って変わらないもんだな。
    結局、翠はひとりになったけど一番美味しいとこどりだったんだからよかったじゃないの、と思うけど。
    それにしても亀の虐待は読んでて楽しいもんじゃない。

  • いつ書かれた話??みたいなバブルなかんじがした。1991年…フムフム。
    翠のようなしたたかな子は私のまわりにはいない。異性も友達も冷静に分析し、自分を優位にたたせる。この子は自分に自信があるんだろう。
    不倫相手と彼氏。2人と付き合うなんて精神的にも肉体的にも疲れるから私には無理だ。その前に付き合うからには相手に誠実でありたいと思う。まだ本当に好きな人に出会ってないんだなあと思った。24歳…もうそろそろ1人に絞って真剣に付き合った方がいい。

    最後の「だけど、大丈夫。だって私は、まだ若い」という翠の回想。
    でも翠が羨ましいとは思わない。

    ヴァンサンカン=フランス語で「25歳」という意味。
    25歳までにってことか…ふう。

  • う〜ん、
    乃南アサにしてはおもしろくなかったです。共感全くできない。

  • ヒロインと1年目社会人という環境が同じ割にあんまし同調することがない物語だった。ヴァンサンカンってどういう意味かと思って調べたら、仏語で「25歳」。つまり「25歳までに」というタイトルだ。あらすじから察するに、仕事も遊びも、将来性がある男選びも抜かりないヒロインが胸内に「25歳までに結婚しよう」と決めているのだと思うのだけど、なんでそんなに結婚したいかの事情がすっぽ抜けててわからない。この辺りはあれか、一般的に言うまでもないことなのだろうか。ヒロインの、居場所がない幼年時代がなんらかの形で関わってることはわかるけれど、そこがもっとはっきりしないと、こちらがいたたまれないくらいに孤独感を感じる彼女が亀と戯れるくだりがもったいない。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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