楽園 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.65
  • (93)
  • (82)
  • (194)
  • (10)
  • (5)
本棚登録 : 804
感想 : 107
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101438115

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すっごく好きな作品。何年かに一回は必ず読み返す作品。

  • 「リング」「らせん」「ループ」の原点ともなる処女作、そう勝手に信じてて単行本を探してました。
    神話の世界から現代まで連綿と続いている血・思いというものがまさしくファンタジー。

  • 『リング』や『らせん』などホラー小説家としての地位を確立する前、鈴木光司のデビュー作です。

    友人にぜひ読んでみてと言われ、序盤の途中まで読んで半年放置。しかし再び手にとってみると、ぐいぐい物語に引き込まれました。
    というのも、私が読むのをやめたところというのがまだ面白くなる前の部分。
    有史以前のモンゴルの遊牧民族の話で、自分が読んできた小説とかけ離れている世界観に最初は馴染めませんでしたが、主人公が略奪された妻を取り返しにいくところからが最高です。

    そうして一章は終わり、時代は進んで二章、さらに進んで三章は現代のニューヨークに。
    3つの世界観をつなぐ物語。

    輪廻転生って存在するのではないかと思えるほど見事なの話運びに感動しました。

  • 再読しました。
    一万年の時を経て巡り合う感動のラスト
    作品を通して語られるモンゴロイドの軌跡
    「この世の仕組みは誰にも分からない」

    また読み直すと思います

  • 1万年前に夫婦として共に生活していた二人。
    突如、他民族によって引き離されてしまった二人。
    でも、長い年月をかけて、また巡り合うというストーリーです。
    こういうのを運命っていうんだろうなぁと思いました。
    読んでいて心温まる作品です。

    昔読んだ「プルサティアの伝説」という漫画を思い出しました。

  • それぞれ物語の違う3部構成の短編小説だが、時を超えて生まれ変わり、出会う男女の物語。愛し合っているけど、現世で結ばれることのない男女に読んでいただきたい、心の楽園。

  • これは珍しく何度も読み返したくなる本♪

  • 輪廻転生の壮大な愛の物語。
    この小説は昔絶版で,図書館に何度も通ったけど,いつも貸し出し中で,やっと文庫化されて,胸躍らせて読んだことを覚えています。
    期待を裏切らず,とても感動しました。
    鈴木光司の小説の中では,今でも一番好きです。

  • 古代、蒙古で繁栄した人の種がアラスカ海峡を歩いて渡り南アメリカにまで繁殖するという壮大なドラマを描いている。

  • 戦いの人生を歩んできた登場人物の、
    「おのれを取り巻く全てと戦え!」というセリフが衝撃的でした。
    このセリフによって、自分が普段、人と争うことをいかに無意識に避けているか自覚し、
    もっと人と争うべきなのだと、また人以外のものに対しても戦うべき場合があるのだと、
    そういう姿勢を学びました。
    戦え!と言う/言われる場面って、現代の日常の中にはなかなか無いよなあ。

著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木光司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×