- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101440125
感想・レビュー・書評
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ララという真っ白いきれいな猫と少女と復讐。
麦畠の風景が目に浮かぶ。
井戸が怖い。 -
あーすごい。まず語り始めが引き込まれる。愉快と不快がきれいにまざってる。読み終わったあとの動揺がきもちいい。面白いのでおすすめ。
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この作家の作品を読んだのは初めて。とくに目新しくもなく(作品自体も古いのだが)、なんかできあいのお惣菜を無理やり食った感じだった。最後に適当に人殺しをしてつじつま合わせるやり方は食傷だ。たぶんこの作家の作品はもう読まない。
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表紙で買いました(苦笑)
も、ネコ好きには、たまらん表紙です。
ストーリーは、ある意味ステレオなんだけど、上手い!! いやあ、テクニシャンだなぁと感服いたしました。
でも、終わり方がもうちょっと…。
って、多分、これ以上書き込んでたらそれはそれで文句言ってたと思うんだけどね<をい -
不思議な感覚が残ってる小説!
妙に、視覚的な感覚なんだよね。
描写のイメージが…印象に残ってます。
雪とか猫とか娘とか、
イメージがね~すぐ思い出されます。
私こういうお話大好きなんでツボもツボでした。
悲しい!後味悪い!最高!! -
ハラハラドキドキじめじめズーン
初めて本読んで泣いた -
「東京郊外に暮らす美術大学の講師、川久保悟郎。その娘でララという名の猫にだけ心を開く孤独な少女、桃子。そして、家庭教師として川久保家にやってきた画家志望の雅代。微妙な緊張を抱きながらもバランスのとれた三人の生活はそれなりに平穏だった。そう、あの日、あの女が現れるまでは…丹念に描かれた心の襞と悲劇的なツイスト、直木賞作家の隠れた名作」――どうでもいいですが、うちのおばあちゃんは凄い読書家で、押入れに入りきらないほど膨大な数の本があります。というのも、うちのおばあちゃんは軽い不眠症で、それを紛らわす為に夜いつも本を読んでたんです。それが積み重なって、渡辺淳一、平岩弓枝、曽野綾子、小池真理子、三浦綾子、夏樹静子、山村美紗、松本清張などの作家の小説が山のように並んでいます。私はいつも小説を買って読みますが、最近お金が追いつかなくなってきたのと、うちの宝の山が気になってきたのとで、初めておばあちゃんの蔵書を手に取ることになりました。この小説を選んだのは、単にタイトルに惹かれたからです。軽い気持ちで読み始めましたが、最初から傑作の匂いはプンプンしてました。心理の描き出し方が凄く上手い。小池真理子さんが人間心理描写の名手だということは後で知りました。納得です。全体的に奇妙です。特に際立ってるのが、っていうかもうそのものなのが、桃子という名の少女。この子はなんだか江國香織さんの小説に出てきそうな雰囲気があります。ひとつ気付いたんですが、今まで読んできた、といっても数少ない女流作家さんの小説には、不思議で、つかみ所の無い重要な脇役が常に出てくるように思えます。この桃子はその最たるもので、愛猫にしか心を開かない、それでいて華やかな雰囲気を併せ持つ少女です。この少女を巡って物語は進みますが、読み終わって思ったのが、恐い、という事。ホラー小説だと、映像的に人を恐がらせるけど、これは人の深層心理に語りかけてくる。少女であるからこその純粋さ。それが逆の方向に向かうと、大人でもなしえないような恐ろしいことが、何のためらいもなくできてしまう。そして、それがとんでもない結末を導く。衝撃です。小池真理子さんの作風に惚れました。こういうのが読みたかった。この人独自の世界観を、もっと観てみたいです――
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素敵