- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101440132
感想・レビュー・書評
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ホラーなんだけど、ビビるほど怖くはない。
むしろ暗いというか、哀れな感じ?
背景を想像した時に、なんか古いというか埃臭さを感じる。
ホラー短編の場合、哀しい余韻を引くのが好みなんだけど
この古いというのを、懐かしいと捉えられるかどうか・・・
話の途中でオチがわかっても、尚も引っ張ってくれて、
あぁ~そうなのかぁ~と思わせて欲しかったりする。
それでも「かみかくし」「流山寺」は予想外だったり、
普段よく聞く話を逆手に取った感じで面白かったし
「私の居る場所」・・・こういうのが一番怖いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと不思議な短編集。
どの物語もいわゆる「霊」的なものとの
関わりを描いた物語。
怖いだけのホラーではない何故か続きが気になる、踏み入れてはいけない魅力があった。 -
生と死が交錯する「日常」と「異界」を描く幻想怪奇小説8編を収録した短編集。個人的には「神かくし」「夜顔」「深雪」が面白い。
怖いというのでもなく、心が温まるのでもなく、なんとなく少し落ち着かない気持ちになるという感じがする。そうした意味では、あまり読んだことのない雰囲気の作品ではあるが、あまり人がいない風景を想像してしまうからなのか、どこか懐かしい雰囲気も漂う。
あまり激しい感情が芽生えない穏やかな時間を共有できる作品集。 -
隠れ見える異世界、この世ならざるもの。
悲しみや孤独感がしみる短編集。
本の整理中に処分を考えて手に取った。
さわりだけと思って読み始めたら、やっぱり面白くて…最後まで読んでから本棚に戻しました。
小池真理子さんが書く人物描写、特に相手の好ましい部分についての描写、ほんとうに魅力的。 -
足
ぼんやり
神かくし
夜顔
流山寺
深雪
私の居る場所
水無月の墓 -
不思議な力で思った人を閉じ込める「神かくし」、亡くなった夫が帰ってくる「流山寺」が特に面白かった。
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再読。
編まれた傾向からして、すべての行き着く先が分かっているのだけど、読み進めてしまう筆力はさすが。 -
初めて小池さんの著作を読みましたが、綺麗な文体で独特の世界が表現されていました。短編じゃない小説も読んでみようと思います。
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読んだあとなんともいえない感情が残り、後味がよくない不気味な話が多かったです。神隠しは、初読なのになぜか読んだことがあるような感じがしました。