- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101444291
感想・レビュー・書評
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楽毅は善処するが、中山は滅び、趙の武霊王も後継者争いの波の中で最期を迎える。
後継者の指名は、難題が多く争いの種になることが多々あるのが現代でも同じように思う。
また、楽乗の言葉で面白いことのがあったので書き留める。
人が十の力を十出せば死ぬ。楽将軍は八でとめる。それにもかかわらず、敵が楽将軍をみれば、十以上の力を出しているようになる。 -
趙との壮絶な戦いを凌いできたが、遂に中山は滅ぶ。中山を破った趙だが、主夫が足元を見誤り、後継者問題で内乱が起きる。楽毅のストーリーだが、趙での出来事が中心の巻である。
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中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第3巻。祖国中山がどのような帰結を迎えたのか、趙の野望はどう展開していくのか、が第3巻の2つのヤマでしょうか。なかなかのドラマでした。
登場人物はそれぞれ個性的なのですが、本巻においては人相見、唐挙のキャラクターがなかなか素敵でした。 -
いきなりライバルが死ぬという宮城谷的展開だが印象薄い。 -
【作品紹介】
中山国はこの世から消え去るのか――。隣国趙と成立した講和は一方的に破棄され、趙の苛烈な侵攻は再開した。中山国の邑は次々に落ち、そのさなか中山国王も没した。そして首都の霊寿もついに陥落する。東西の辺土を残すのみとなった祖国の存続をかけ、楽毅は機略を胸に秘め、戦火の消えぬ中山を離れ、燕へと向かった。抗い難い時代の奔流のなか、楽毅はなにを遺そうとしたのか。
※感想は4巻読了後 -
中山国の滅亡と大国趙での砂丘の乱がこの巻での主題になります。感じたのは盛者必衰であり、いち早く変化に合わせ決断。行動したものが栄えるということでした。
印象的な文章
・目的がなければ努力をしつづけにくい。が、人が目的をうしなったときに、目的をつくるというのが、才能というものではないか。 -
力の弱い者が強い者に対してどう戦うか。力押しだけでなく地の利や外交の駆け引きまでも巧みに使うことの必要性がよく分かる。
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わずかに残った領土を守りながら趙に対して戦い続ける楽毅。最後は王尚の決断により中山国は滅亡。楽毅は下野。趙国内も王家の兄弟争いにより不穏。楽毅の行く末は……。続いて四巻へ。