しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2995
感想 : 389
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101445038

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズの中でこの本があまりにも有名だから、気にせずこの本から読んだけど、シリーズとしては2作目なのね。
     だから、キャラ紹介がほぼなし。
     ガンジーさんも不動丸さんも美保子さんも、何の紹介もなく唐突に登場しているので、一瞬、わけ分かんない。
     やっぱりシリーズものは順番に読むものですね。

     それはさておき。
     しあわせの書に隠されたトリックも、この本自体のそれも十分すごいけど、お話もおもしろかった。
     ただ、美保子さん、赤の他人をあっさり信用しすぎじゃない? て気はした。
     犯人とか全然分かんなかったけど、それを抜きにして、彼女の無鉄砲さというか、あっさり信用する単純さがきっかけになるとは思った。

  • 確かに作者の労力が分かる。

  • 奇術書としても紹介されているこの本。

    内容は
    新興宗教の教祖が高齢で次の教祖を誰にするか数名候補を選び、断食をさせ、その結果で教祖を決めるというもの。

    この本のトリックに序盤で気付き
    「これだけではないだろう」
    「まだ何かある」
    と最後まで読んだが結局そのトリックだけでした。
    その事が気になり本の内容は全く頭に入ってこず。

    自分も編集が必要な仕事をしているが、この類の本は推敲、校正が非常に難しい。
    最後まで仕上げた事に対して感心します。

    是非、皆さんもこの本に隠されたトリックを見破ってください。

  • とある宗教団体の布教のための小冊子「しあわせの書」には秘密がある。
    後継者を決める断食の行にさらりといくつも仕込まれた巧妙なミスリード。
    そして読後に手中で捏ねくり回したくなる。
    泡坂さん、相変わらずの手際。
    れっきとした奇術書だった。

  • 多分、この本を読まれた方は、他の方がどう感想を書かれているかとても気になるはず。私がそうだから笑
    これから読まれる方は、レビューも読後に見る事をオススメします。
    ミステリーは元々ネタばれを避けるように感想を書くのが難しいですが、この本は更に難しい!
    そのせいか、却って皆さんの感想が多彩で面白い。だから、本の解説もレビューも読んだ後にどうぞ。

  • 作者の労力やばかったと思います。話の内容などとは違う種類の感動を覚えます。すごい一冊です。

  • 仕掛けは凄いけど話は普通

  • この本のトリックがわかったとき、絶対にもう1度読んでしまう!すごいなあ、感嘆。

  • 内容は普通に面白かった感じですが、それより何より驚愕の仕掛けに脱帽です!作家さんの執念というか、それができる文才にただただ敬意を示したい。

  •  宗教団体のお家騒動に巻き込まれたガンジーご一行が謎を解いていくミステリ。泡坂さんの遊び心が存分に詰まっていて本当に楽しかった。人間の様々な思惑と信仰心とが絡み合いながら話は進み、最後にはどんでん返しの真相が待っていて驚かされ、一気に読了。誰かに貸す時はネタバレ厳禁。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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