- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101459110
感想・レビュー・書評
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久しぶりに読み返した。
厳しい言い方かもしれないけれど、大五郎は自分を障害者だとは思っていなかっただろう。
だから、障害に甘えなかったのだろう。
人間は、他者と自分を比較しがちで、
それゆえに自分自身も己に障害者というレッテルを貼りがちなのではないのだろうか。
かわいそうではない障害者。
普通の障害者。
20年くらい前よりは、そういった感覚が広まってきたように感じる。
心のバリアフリーが、もっともっと進めば、もっと豊かな社会になるだろう。
そんな社会を夢見て。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょうどこの本を読んでいたら、TVで淡路島の猿について
やっていてビックリしました。
この本でも書かれていますが、昔淡路島には沢山の野生の猿が
いたのですが、50年前~30年前ごろに開発の手がのび、
猿の数は減少、しかも環境汚染で「異形の猿」が生まれてしまうという
ことまでが起こっていたそうです。
その中でも特に障害の重い、手も足もない猿がこの本の大五郎ですが、
人間に、いや筆者様の大谷さん一家に大切に育てられた大五郎は、
健気で一生懸命、でも「わがままで甘えたがり」の
まさに人間のようなお猿さんだったようです。
写真も沢山載ってますが、お猿のしわだらけのお顔だろうが
可愛くて、赤ちゃんの可愛さは生き物関係ないなぁと
思いました。
また、この大五郎についてだけではなく、その後の大谷家についても
書かれていて、小さい大五郎の「偉大さ」が伺えます。 -
大きな目の大五郎がとても可愛い。動物のチカラはすごい。五体不満足なんて人間だけではない筈なのにどうしてそんな当たり前のことに気付けなかったんだろう。そんな自分が少し恥ずかしくなった。
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四肢欠損で生まれて数日も持たないと宣告された小猿を引き取ったところから話は始まる。お母さんや娘たちと大五郎の触れ合いが本当の兄弟みたいで愛しい。大五郎に嫉妬する甘えたい盛りの末っ子。だるまのような大五郎が立ち上がって歩いた……。大きな目の大五郎がとても可愛いです。
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動物ものはよわい