ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4509
感想 : 351
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461267

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪の本って、つい気になって手を出してしまう。
    たぶん、京極夏彦みたいなものを期待しているのですが。
    この本はゆるーい、かわいい感じ。
    宮部みゆきみたいな歴史人情物でもないし。
    読みやすいけど、ちょっと物足りないかも。

  • このシリーズはここ数年の年末年始のお楽しみになってますな。
    ミステリ的手法を用いた話は、どうもギクシャクしてしまう感じがします。比して「はるがいくよ」のように心に染み入る話は、しみじみ読ませますな。寂しさを表すのが実に巧い。自分の親しい人が旅立つのは祝うべきだけど寂しいよね。
    若だんなの考えは甘いのかも知れないけれど、とことんいい人なんだね。でもただ甘いだけでなく、自分に何が出来るかを考え、前に進もう進もうとしている姿が素敵です。だからどうしても兄やたちが心配すればするほど、若だんなの邪魔をしているように見えちゃうのが何ともはや。

  • どの話もよかったです。バリエーション豊かで、もう結構シリーズも重なっているのに飽きがこない。
    おたえさんの恋の話と「はるがいくよ」がお気に入り。
    「はるがいくよ」のしんみり感がいい。
    若だんなも結局は人間でいつか兄やたちを置いていくんだな~・・・。

  • 2024/4/6読了

  • しゃばけシリーズ第6作目。短編集。
    初っ端から若だんなが三途の川にいて大変。笑
    私は鳴家とお獅子が大好きなのですが、三途の川にまでついて行っちゃうのか~かわいいが過ぎる!!

    「はるがいくよ」がいちばん好き。
    小紅の短い一生のお話。そこから若だんなを見送らなければならない妖たちの心情が垣間見える…切ないなあ。

  • このシリーズの展開に少し飽きてきてしまって、読むのに時間がかかるようになってきた。でも最後の『はるがいくよ』は物悲しい雰囲気がずっと漂っていて、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがした。大切な人といつか別れるとわかってはいても、つらく切なく、なんとかもっと一緒にいられないかともがいてしまう気持ち。それは若だんなだけではなく、佐助も仁吉も抱いている思いだったというのが切ない。妖だからといって、大切な人を失うことに痛みを感じないわけではない、残される者もまたつらいのだということが胸に響いた。

  • ■鬼と小鬼…火事の煙を吸って三途の川へ行った若だんな、冬吉と会う
    ■ちんぷんかん…上野広徳寺寛朝の弟子となった秋英の初仕事
    ■男ぶり…おたえと藤吉のなれそめ、老舗煙管屋次男坊の辰二郎
    ■今昔…貧乏神金次が本気だした、陰陽師式神。お雛が薄化粧になる。兄松之助の縁談が決まる
    ■はるがいくよ…兄がいなくなり、小紅もいなくなる。

  • 約1年ぶりに読んだ本シリーズ。
    前回までの内容もボヤッとしか覚えておらず、読み進められるか不安だったが、さらさらと読むことができた。
    特に「はるがいくよ」では、若旦那と小紅の儚い別れに涙しそうになった。

  • シリーズも6作目。
    短めにさらりと読める内容ではあるが、「うそうそ」がとても良かったので、少し物足りない。

  • シリーズ6作目

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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