しゃばけ読本 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 648
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461700

作品紹介・あらすじ

病弱だけれども、優しくて知恵の働く若だんなこと一太郎と、彼を見守る摩訶不思議で愉快な妖たちが、お江戸に起こる難事件珍事件を解決!大人気しゃばけシリーズのナビゲートブックが出来ました。物語や登場人物の解説はもちろん、戯作者&絵師の創作秘話、美麗イラストギャラリーなど、ファン必携の一冊です。一太郎と鳴家の初めての出会いを描く、絵本『みぃつけた』も特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • 急に部署が異動になり、ワタワタしている。同時に母の断捨離ズムが高まり、私の部屋も徹底的な大掃除をすべく、毎夜仕分けの波と様相の革新が突き進められようとしている。雪崩を起こしそうな本の山も、当然その対象だ。私にとってはダブルパンチ状態である。

    物が少なかった時代、人々は物を大切に扱った。古いものも修繕を繰り返しながら長く使われ保存され…かくして物は九十九神となった。

    「しゃばけ」シリーズ、毎度お馴染みレギュラー妖の皆さん(鳴家、仁吉と佐助、屏風のぞきや野寺坊etc…)はもちろん、一度しか登場しなかった妖にも再会できるファン待望の読本である。

    人気No.1の鳴家にいたっては同時収録の「みぃつけた」総カラーで豊かな表情で思い思いのポーズをとり…主役の若だんなよりも目立つ存在だ。きゅわきゅわ…

    作者の畠中さんが漫画家を志していた頃のお話や、上橋菜穂子さんとの対談なども楽しく読んだ。

    断捨離でアドレナリンが出ている母はともかく、睡眠不足に加え、花粉症薬の作用も重なってめっぽう眠い春。どの道座れないならと読書タイムに充てていた通勤時間さえ眠気に負け、立ったまま寝る日々。九十九神ならぬ九十九のゴミを溜め込んでいた私が悪いが、こう毎日では身がもたない。満足に本を読めないストレスもあり、発狂しそうだ。読書やちょっとしたショッピングが私には精神安定剤のような役割らしい。部屋のデトックスが終われば存分に眠り、活字に溺れ、自由に酔いしれたい。

  • 若だんなと鳴家の出会いが読めるので、楽しかった。

    江戸時代の時刻、お金の価値、日本橋通町から上野までの立地(結構遠い。船はそんなに早くないし、タクシー渋滞で行くようなものかな?)は、しゃばけシリーズを読む上で知っておくと実感が湧く。
    あと、長崎屋と離れの間取りが載っていて、読む時にイメージしやすくなってうれしい。

    畠中恵さんの小説の応募や、柴田ゆうさんのイラスト持ち込みの対談も個人的には興味深かった。

    それにしても毎回文字数まできっちり決められてるのに、毎月連載できる畠中さんてやっぱりすごすぎる。

  • しゃばけシリーズの解説本。
    それぞれの本の説明や、登場人物の紹介、著者とイラストレーターの対談、著者と上原菜穂子の対談、著者のエッセイ、トークショーのレポート、江戸時代の用語集、江戸の地図を元に現代の地を歩くレポートなどファンは欲しい一冊だと思う。
    ラストに「みぃつけた」が収録。

  • 絵本、「みぃつけた」も収録されてて
    満足です^^

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      このシリーズは、お話とイラストがピッタリ過ぎる。
      私は屏風のぞきのファンです!
      このシリーズは、お話とイラストがピッタリ過ぎる。
      私は屏風のぞきのファンです!
      2012/04/07
  • しゃばけシリーズが好きなので読んだが、編集部、特に編集者の女性たちがつまらないエゴをサークルのような盛り上がり方をしていてゲンナリしてしまった。
    作者より自分達の悪ふざけのような無駄な文章でページを稼いでおり非常に不愉快な本だった。
    内容もほとんど知っていることが多かった。

    しゃばけファンなのだが読んでガッカリした。
    著者飲みインタビューがあったので特別に★2つにした。

  • しゃばけシリーズが好きなので拝読しました。若だんなの江戸の生活風景から妖怪達の紹介や対談もあり短いですが読んでいて色もカラフルで楽しいです。最後の若だんなの小さな時の絵本のような話がほっこりします。

  • しゃばけシリーズ、「ゆんでめて」までのガイドブック的な一冊。
    シリーズの間があいて、あれどんな話だったっけ?と思い出すのに役に立ちました。
    ネタバレしてしまうので、「ゆんでめて」の後に読む方がいいですね。
    キャラクターの挿し絵や説明もあって、とてもイメージしやすくなります。
    絵本のような「みぃつけた」も収録

  • 20171027読了。
    関東に住むようになったから、何となく土地勘が掴めるようになってるみたいで、しゃばけお江戸散歩ではだいぶ場所が理解できて楽しかったです!…昔の時刻はすぐ分からなくなるから表コピーして手元において読みたい(笑)

  • 畠中さんと上橋菜穂子さんの対談。
    若だんなの住んでいた江戸の道を、今の東京で辿る特集が特に興味深かった。
    わたしもいつか、そんなふうに古の道を辿っててみたいなぁ。

  • しゃばけ倶楽部で見ることができるモノもあるが、「紙」でじっくり見るのもよいものだ。本シリーズは最初の『しゃばけ』しか読了していないが、ぬしさまへ』以降を読む弾みがついた。著者、挿絵師のご苦労。いはやは作品が売れるって大変なんだよな、当たり前だけれど。巻末の絵本『みぃつけ』も良いな~最後の小さい若だんなが布団に入って鳴家に囲まれて寝る様子にうるっときた。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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