日本国の逆襲 (新潮文庫 こ 26-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101478111

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  • 日本の姿を風刺的に描いたSFチックな短篇集。筒井康隆を彷彿とさせるパロディとユーモアとナンセンスが偽悪的に炸裂しており、素晴らしい想像力に脱帽。風刺めいた作品を編み出す技術と知力と鋭い分析力を持つ著者にはこういった短篇集を何冊も上梓して欲しい。その時期に決して遅すぎるということは無いのだから。

  • 相変わらずの大ボラシミュレーション大会。それぞれが短篇のため物語性はイマひとつだが、パロディとしては充分笑える。謎の病気がそのターゲットとなる日本人のカテゴリーを不条理に変えていく「懐瘋譚」、人生を旅に捧げ仙人化(?)していく人間を描く(なんとなく旅の本質を描き出しているような気がしなくもない)「千年観光団」がとくに面白かった。

  • 千年観光団、日本国の逆襲、大相撲の滅亡が好み

  • 大相撲の滅亡、日本人の「病気」、画一的で残業大好きで経済が発展して少子化で支離滅裂で大衆的で…
    日本、日本文化を風刺しパロディとユーモアに溢れる短編集でした。

  • この著者の本を初めて読んだが、とてもとても面白かった。短編集なのだけど、どの作品も笑った笑った。

    ある種の日本人論も含め、どの作品も自虐的ギャグっぽい内容で、皮肉が利いている。

    ユーモア系のSFってもともと好きなのだけど、筒井康隆氏のブラックユーモアに通じるなあと思いました。

    特に気に入ったのは「大相撲の滅亡」と「酒乱クラブ」

  • 短編集。日本はダメだなあ、まったくしょうがねえなあ、って感じ。面白かった。

  • 大相撲の滅亡 / 初出 小説新潮 1989年新春号
    千年観光団 / 初出 小説新潮 1989年8月号
    懐瘋譚 / 初出 小説新潮 1990年11月号
    日本国の逆襲 / 初出 小説新潮 1991年7月号
    酒乱クラブ / 初出 小説新潮 1988年9月号
    インドから来た青年 / 初出 小説新潮 1992年3月号
    車神 / 初出 小説新潮 1990年1月号
    pH7の秋 / 初出 小説新潮 1991年10月号
    子供の時間 / 初出 小説新潮 1992年5月号
    解説 (柳瀬尚紀)

    『日本国の逆襲』 1992.10 新潮社刊 文庫化

    カバー装幀 とり・みき
    デザイン 新潮社装幀室
    カバー印刷 錦明印刷
    印刷 大日本印刷
    製本 憲專堂製本

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