- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800028
作品紹介・あらすじ
これは恋か、贖罪か。圧倒的恋愛小説。錦戸枇杷。23歳。無職。夜な夜な便所サンダルをひっかけて“泥棒”を捜す日々。奪われたのは、親友からの贈り物。あまりにも綺麗で、完璧で、姫君のような親友、清瀬朝野。泥棒を追ううち、枇杷は朝野の元カレに出会い、気づけばコスプレ趣味のそいつと同棲していた……! 朝野を中心に揺れる、私とお前。これは恋か、あるいは贖罪か。無職女×コスプレ男子の圧倒的恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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友人から面白いからと
押しつけ否プレゼント
されました(笑
実際とても面白かった
です♪
ストーリーがどうのと
いうより登場人物たち
の掛け合いが◎
親友の不慮の死を防ぐ
ことができたのではと、
思考のぐるぐるループ
に嵌ってしまう主人公。
あのときもしも、私が
こうしてたらあの子は
死なずにすんだのでは
・・・
でもそしたらやっぱり
・・・
でも、あのときもしも
私がああしてたら・・・
ひたすらその繰り返し。
一度ならず、あのとき
もしも畑に行ったこと
のある身として、
身につまされるものが
あります。
そこぐるぐるしてても
本当に仕方ないよって。
そんなの言いだすなら、
あのときもしも、寝坊
しなかったらその親友
に出逢えてなかったと、
そこまで遡ってほしい。
一つでもずれていたら
今もまったく違う場所
にいて、
まったく違う人たちに
囲まれていたかもしれ
ないと気付いてほしい。
この世界のなにもかも
を自分の思いどおりに
コントロール出来ると、
そう思いあがっている
から、
苦しみが絶えないのよ
と。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりの竹宮ゆゆこを読んだ。
ラノベの中ではもっとも注目している作家だが、クライマックスにもっていく手腕が特に良い。
この作品は他の作品よりは大人し目であったが期待は裏切らなかった。大きな謎が未解決なんだけど。 -
なんて素敵な主人公なのだ。すべてに捨てられてもしぶとく明るく生きていこうとしている。何も持たなくても笑顔と心の強さがあれば人は生きていけるのかもしれない。人と繋がれるのかもしれない。この主人公に襲いかかった悲しみは計り知れなけど、それでもこの主人公に幸せになって欲しいと、僕は心から願わずにいられない。
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それならここに現れて、走り出したこの命を止めてみろよと枇杷は思う。現れてくれよ。目の前に。
綺麗な終わり方。魂を燃焼させるような熱さがたまらない。恋愛小説らしからぬ紛れもない恋愛小説。 -
途中でつまらなくなっちゃうかも、と思って読み続けて、また展開が上がってきて、少し微妙になってきて、となんだかんがで読み終わったら、まぁまぁ良かったかも?と思える自分の中では珍しい一冊。
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相変わらず愉快なモノローグと流麗な情景描写が健在な竹宮マジックにぐいぐいと引き込まれましたが、タイトルは今一つ内容とそぐわない感じが拭えませんでした。読後の清涼感はあるものの「砕け散るところを~」超えはしなかったような。
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23歳、無職。
大切な大切な存在を失い
後悔にまみれた(でも自堕落な)生活を送っている
そこに現れたのが、親友の元カレ。しかもセーラー服のコスプレつき!
軽快な文章で一気読み。
お互いの傷を舐め合うような関係って
しんどくないのかなぁと思いつつ。。。
昴のキャラがいい。