- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800172
感想・レビュー・書評
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郵政省が宅配便競争における主導権を得るために国の威信をかけて取り組む特配。
採算度外視かつ行政機関ならではの型破りな手段と、公務員らしからぬ気合いの入った職員たち。骨太のSF作品を書く小川氏の持ち味が存分に発揮されている作品です。
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いちばん気に入った一文は、 夜空をバックに立った赤いスーツ姿の女が、にっこり笑って言った。 「ごめんくださーい、配達です」 でした♪
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ヤマトの宅急便に対抗するために郵政省が設置した、「特別配達課」で働く人びとを描く、パラレルワールドSF。特別配達課は、郵政省のイメージアップを図るために設置されており、採算度外視&何でもアリ、というのがミソ。
「お仕事小説」と銘打ってはいるものの、中身自体はドタバタコメディ感が強い。ただし、設定、キャラ、プロットから小道具(配達のための乗り物が多数登場するんだけど、これまた何でもアリなんだなぁ)に至るまでとても魅力的で、ライトノベルかくあるべし、と言ったところ。
ところどころで展開が読めてしまったりもしたのだけど、1999年に書かれた小説だと知って納得。元々はソノラマ文庫だというから、ラノベ界における「古典」にあたるわけだ。ちなみに、これを換骨奪胎すると「図書館戦争」が出来上がるな、と思った。
物事にはタイミングというものがあって、これは実にいいタイミングで読めたなぁ、と思う。求めてた軽さと面白さ。小川一水は初めて読んだ作家だったけど、他のシリーズも読みたい。その前に続きを読まねば。 -
面白かったのですが、設定がSFとお仕事小説のどっちつかずなのと、主人公たちにいまひとつ共感できなかったように思います。もっと思いっきりSFにしても良かったのにね。
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もう少し軽いかと思ったが、奇想天外で面白かった。
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【収録作品】第一話 郵便配達はサイレンを鳴らす/第二話 郵駿/第三話 Fly mail to the moon/第四話 死の赤い香り
*猪突猛進型ヒロインとステレオタイプの反権威主義っぽい田舎者のコンビ。逸脱ぶりが巫山戯すぎ。迷惑かけまくりで、脳天気な自己満足にしか見えない。 -
07/06/2015 読了。
図書館から。
ほぼ一気読み。
小川作品2作品目ですが、このノリも好きだなー。
郵便…そうくるか!って感じです。
有り得ないのかもしれないけれど、小説の中で
成り立っているのなら、それはそれで楽しいから
いいじゃないか!!
続き早く借りに行こう。 -
ちょっとファンタジーなお仕事小説と思いきや、思った以上にファンタジーだった。根っこの設定に留まらず、かなり荒唐無稽な要素が入り乱れるので、これを楽しめるか冷めてしまうかで評価が分かれそう。心理変化の描写がやや簡素かも。