- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800257
作品紹介・あらすじ
京都の喫茶店「進々堂」で若き御手洗潔が語る物語(ミステリー)。進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻の桜。戦禍の空に消えた殺意。チンザノ・コークハイに秘められた記憶。名探偵となる前夜、京大生時代の御手洗が語る悲哀と郷愁に満ちた四つの物語。『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』改題。
感想・レビュー・書評
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こういう話だと、御手洗潔氏は作者の代理人みたいな印象が強いですね。
個人的にはあまり好きではない。
若き日(と言っても幾つなんだろう)の御手洗氏と聞き手の予備校生の青年との会話及び海外語り。 -
”御手洗潔と進々堂珈琲”島田荘司著 新潮文庫nex(2015/01発売)
(イラスト:toi8 2011/04発売 新潮社”進々堂世界一周 追憶のカシュガル”改題)
・・・進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻の桜。戦禍の空に消えた殺意。チンザノ・コークハイに秘められた記憶。名探偵となる前夜、京大生時代の御手洗が語る悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語。(公式サイトより)
・・・どの話もそれなりには読めましたが、”若き日の名探偵”で一冊丸々使っておいて、ミステリなしという構成ががびっくり(笑)
進々堂ブレンド1974・・・語り手のサトル君の思い出。
シェフィールドの奇跡・・・学習障害の重量挙げ選手の話。
戻り橋と悲願花・・・韓国人徴用工の話。
追憶のカシュガル・・・西域の老人が語る思い出。
あー、三話目と四話目で”御手洗(作者)ってそんな話を信じてるの?”というエピソードがあったのでマイナスに感じるところも多かったです。
御手洗(作者)の格が落ちたように感じるので熱心なファンの方は読まない方が良いかと。 -
若き京大生時代の名探偵が語る、世界で出くわした「悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語」(うち冒頭の一篇は聞き手であるサトルの物語だ)。謎めくミステリー要素は御手洗潔が登場する割にとても控えめであるが、歴史や世界の大きさや深さを豊潤なストーリーで楽しむことが出来る。そして慈愛に満ちたその姿はいつもどこでも変わらないのだということに、私のような名探偵のファンはとても満足する。
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進々堂、に惹かれて読んだけど、イマイチよく分からないお話でした。御手洗さんの経験を語る感じなのかな…。シリーズもののようなので、順番から読めばまた面白い話だったのかもしれません。
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京都、旅、戦争。若き日の世界放浪帰りの御手洗潔が語る悲しい物語。街の描写が旅愁を誘う。
謎を待ちながら読んだので、肩透かし。 -
いやこれミステリーのカテゴリ!?学生時代の御手洗なのか!!読んだよかったけれど☆
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今年の読書は若き日の
御手洗潔から。
どの話も歴史の奥行き
を感じさせるミステリーでした。 -
若かりし日の優しい御手洗潔が新鮮。ファン必読。