- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800462
感想・レビュー・書評
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著者の作品は「星か獣になる季節」とネットにあげられたいくつかの詩しか読んだことがなかったのですが。これは読んで良かったと思います。あとがきも興味深いです。つくることは特別でもなんでもない。自己顕示欲の発露先でもない。誰かのつくったものが誰かの目に触れることができる時代だからこそ、誰かが誰かに「会う」ことができる。孤独を前提として。
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表紙が綺麗で買ってしまいました。
どっちかって言うとわからないところのほうが多かった。でもたまにすごくビビッと来る一節があった。何回も何回も読みたい。 -
錚々たる漫画家、イラストレーターが挿絵を描いた第一部、文字だけで構成された第二部。個人的には、初見のKYOTAROさんのイラストがインパクト。以下、引用。/人類が発生してからいままで私がすべてを生きてきたわけではないということが、たとえばこれから死んでも人類が生きつづけるということが、私以外のみんなが人類の一こまとしてすてきにえいえんであることが、ぴかぴかと光って見えていました。(放火犯)/空というものをあいまいに定義して、なんでも空と呼んでいたらいいような気がしているよ。殺人も、恋も、すべて空と呼べばいいように思えていた。(永遠)/だれもが共有し合える感情しか持たない人間なんて、そこにいなくてもいい。みんな同じなら、たくさんいなくても、一人いればいいのだ。それで、平気なんだろうか。それが普通なんだろうか?(あとがき)