空が分裂する (新潮文庫nex)

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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800462

感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品は「星か獣になる季節」とネットにあげられたいくつかの詩しか読んだことがなかったのですが。これは読んで良かったと思います。あとがきも興味深いです。つくることは特別でもなんでもない。自己顕示欲の発露先でもない。誰かのつくったものが誰かの目に触れることができる時代だからこそ、誰かが誰かに「会う」ことができる。孤独を前提として。

  • 表紙が綺麗で買ってしまいました。
    どっちかって言うとわからないところのほうが多かった。でもたまにすごくビビッと来る一節があった。何回も何回も読みたい。

  • 錚々たる漫画家、イラストレーターが挿絵を描いた第一部、文字だけで構成された第二部。個人的には、初見のKYOTAROさんのイラストがインパクト。以下、引用。/人類が発生してからいままで私がすべてを生きてきたわけではないということが、たとえばこれから死んでも人類が生きつづけるということが、私以外のみんなが人類の一こまとしてすてきにえいえんであることが、ぴかぴかと光って見えていました。(放火犯)/空というものをあいまいに定義して、なんでも空と呼んでいたらいいような気がしているよ。殺人も、恋も、すべて空と呼べばいいように思えていた。(永遠)/だれもが共有し合える感情しか持たない人間なんて、そこにいなくてもいい。みんな同じなら、たくさんいなくても、一人いればいいのだ。それで、平気なんだろうか。それが普通なんだろうか?(あとがき)

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著者プロフィール

最果タヒ(Tahi Saihate)
詩人。一九八六年生まれ。二〇〇六年、現代詩手帖賞受賞。二〇〇八年、第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。二〇一五年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。その他の主な詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(二〇一七年、石井裕也監督により映画化)『恋人たちはせーので光る』『夜景座生まれ』など。作詞提供もおこなう。清川あさみとの共著『千年後の百人一首』では一〇〇首の現代語訳をし、翌年、案内エッセイ『百人一首という感情』刊行。エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『もぐ∞【←無限大記号、寝かす】』『「好き」の因数分解』、小説に『星か獣になる季節』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』、絵本に『ここは』(絵・及川賢治)、対談集に『ことばの恐竜』。

「2021年 『神様の友達の友達の友達はぼく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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