シマイチ古道具商: 春夏冬(あきない)人情ものがたり (新潮文庫nex)
- 新潮社 (2017年3月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800943
感想・レビュー・書評
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柔らかい雰囲気もありつつ、立場が重いのでしっとりと、又しっかりした内容で楽しめました。
古道具商のお家の雰囲気が良いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私好みの本と出会ってしまった。
古い町家ならではの生活から感じる優しい匂い、
見世にある古道具たちの時を重ねた匂い、
そしてそこで生活する島田家の人々の息遣いを感んじることができる小説である。
主人公の透子は義父の市蔵が営む堺にあるシマイチ古道具店兼住宅の町家に家族で同居することになった。
市蔵の奥ゆかしく、温かくそして示唆に富む言葉によって思い悩む人々の心の糸を解いて行く。その小道具に商品の古道具がうまく活かされている。
市蔵のような思いやりのある大人が増えると、次世代の人たちが育っていくように思う。
アナログな世界観にホッとした。
図書館スタッフ(東生駒):ミラベル・ジャム
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/850611 -
映画化か、ドラマ化かしてくれないかなぁ。近所の住人で出演したい。
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第一話 男やもめのお点前 ~香合に思いを込めて~
第二話 数寄者の目 ~お宝の正体~
第三話 家族の形 ~継がれた陶片~
第四話 慈しまれた日々 ~父の卓袱台~
父母との縁薄く夫の病を抱え、二人の子供。頼った夫の実家での様々な経験が自分を見つめ直すきっかけになる。
お義父さんの考え方、気持ちがいいです。