この恋が壊れるまで夏が終わらない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.47
  • (6)
  • (20)
  • (22)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 371
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802374

作品紹介・あらすじ

これは、先輩と過ごす最後の夏の物語――。時を遡ることができたなら。誰でも夢見る力を僕は生まれつき持っていた。そんな能力もさして活用せずにひっそり過ごしてきたけれど、高校に入り初めて恋をする。相手は図書委員の純香先輩。放課後は司書室に入り浸り、僕の青春は色づいていった。けれど夏休み最後の日、先輩は凄惨な死体で発見される。先輩を救うため、僕は時を遡る――。切なくも甘いタイムリープ青春ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 同じ作者の新作が話題になっているので、とりあえずと思い、手に取ってみた。とある高校を舞台にした、いわゆるタイムループものである。通勤電車でサクッと読め、オーバーワーク気味の日常の気分転換になった。しかし、なんでこんなにタイムループやトリップものにワクワクするのだろう。やはり藤子F先生の影響か。

  • 正直あまり期待は高くなかったけど、意外と楽しめた。物語前半は8月31日に至るまでの状況説明で、後半はひたすら31日をループする。タイムリープものとして目新しいわけではないけど、文章のテンポもよくてサクサク読める。ただ、匙加減だとは思うけど、ちょっと伏線の張り方が露骨すぎて先読みできちゃうところはもう一歩かな。

  • タイトルがアラフォーのおばちゃんにはなかなかこっぱずかしい。
    青春のみずみずしさ、若さの危うさを感じる。

    タイムリープできるなんて、羨ましい。
    主人公のちょっと堕落した考えが好き。笑

    最後どうなるんだろう?と思ったけど、
    好きな終わり方だった。

  • タイムリープものとしては、オーソドックス。

    主人公だけが鈍感で、本当のことは、既に皆が知っていたよ、という人物に、わざわざタイムリープなんて特殊な能力を持たせたら、結果は悲惨なことになるのが目に見えている。

    何度も何度も同じ時間を繰り返して、その度に肉体をボロボロにしてしまう主人公を読んできて、その結末に、「いや、えっと、それで良かったのか?」と呟かずにはいられない。

  • 大切な先輩との決別

    それを決めた時の啓太が1番よかった

  • タイムループって誰もが1度は憧れる能力だけど実際には2人みたいに、巻き戻さないといけないという使命感のようなものに縛られてしまって苦しいんだなと思った。結末には少し驚かされた。

  • 設定としてはそこそこありそうなループものと推理ものの組み合わせという感じだが、とてもよく組み立てられていて一気に読んでしまった。
    ある程度先の展開は読めるところはあったが、最後の仕掛けはそうきたかというところがあり、その直前の先輩との最後のやりとり含めてとても読後感が良かった。

  • 設定的にはありふれたものではあるが、制約と違和感が面白さを引き立てている。
    自分は最後まで謎は解けなかったので、最後の2人の会話がとても良かった。

  • 2人ともタイムリープができるなんて、驚いた。表紙が可愛かった。先輩があれでも好きでいれるのはすごいと思った。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉井光の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
凪良 ゆう
知念 実希人
名取 佐和子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×