サキ短編集 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102026014

感想・レビュー・書評

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  • ブラックユーモアと言おうか皮肉と言おうか…一筋縄ではいかない短編ばかりで面白かった。 
    『セルノグラツの狼』がホラーっぽくてイギリスっぽくて一番好きかな。

  • 欧米では短編の名手として、O・ヘンリと並び称されるほどの大家だそうです。作風はO・ヘンリと似てる気がしますが、味わいは別物です、皮肉で冷徹です。

    「開いた窓」は乱歩にも紹介されてて有名、サキの作風全てを象徴してるかも?

    ずいぶん前に読了、彼の作品もっと読みたいけどないんだな…

  • ブラックユーモア。何度も読みたくなるような作品集。

  • イギリスらしいウィットとブラックなユーモアが秀逸

  • 全体的に残念な感じがイギリスっぽくてよかったです。

  • 欧米ではO・ヘンリーと並ぶ短編小説のライバル、と言われているサキ。解説に「宿屋の部屋にO・ヘンリーかサキの文庫本を置いていないと立派な主人だとは言えない」とあり、本書を読めばその理由が分かります。O・ヘンリーの場合、明るく希望を持てる短編を書いて支持を得ています。ところが、サキの場合は真逆の作風で、背筋も凍るほどのブラックユーモアに満ちています。2人に共通しているのは、どの作品も短いことです。手軽に読めます。どちらかといえば、O・ヘンリーが短編で、サキはショートショートが多いです。

  • 通勤通学のお供に最適な一冊。どの話も短くて面白いです。奇をてらったオチそのものよりも、地の文のもってまわった言い回しが好きです。各話レビュー→http://pixiv.cc/noyuki-t/archives/3499852.html

  • 似てるなーと思ったらやっぱりO.ヘンリと比較されていた。
    確かにO.ヘンリより残酷だ。
    でも、それがまた魅力になっていることも事実。

  • 短編小説家としては五本の指に入るお気に入りの作家、サキ。作品は「貸せないリスト」に入っている。だがそれは、ここにビューが出ているこの本ではなく、ちくま文庫のもの。いつのまにか絶版になっていたらしい。すごいショック…。大事にしないと。
    「ブラックユーモア」とか「諷刺」とかそんな言葉で語られることが多いサキ。ロアルド・ダールやスタンリイ・エリンの先輩格である。それに間違いはないのだが、サキの描く世界は、ある種の理想郷でもあると思うのだ。この世界では、財産の多寡も社会的な地位も関係ない。愚かな者が、痛い目にあう。
    何作も読むうちに人物の相関関係が浮かび上がってくるのも楽しい。

  • 高校2年生で何気なくこの本と出会い、途端、夢中に。本当に面白い。個人的にはO・ヘンリよりも更に好き。作品数の少なさが悔しい。いつか原書で読みたい本ランキング、わたしの中ではダントツ一位。

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著者プロフィール

Saki.
1870 - 1916.
作家・ジャーナリスト。
本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。
インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。
そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、
短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、
フランスにおいて絶命。
近年の邦訳に
『サキの思い出 評伝と短篇』
(エセル・M・マンロー、ロセイ・レイノルズ、サキ 著、
花輪涼子 訳、彩流社、2017年)、
『四角い卵  白水Uブックス』(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『平和の玩具  白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『けだものと超けだもの 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2016年)、
『クローヴィス物語 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2015年)、
『ウィリアムが来た時』(深町悟訳、国書刊行会、2019年6月)、
『サキ短編 『スキャンダルの行方』 Kindle』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services International,
Inc.、2019年)、
『サキ短編 『ビザンチン風オムレツ』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)、
『サキ短編 『ラプロシュカの魂』『困った雄牛』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)ほか。



「2019年 『鼻持ちならぬバシントン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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